黒田博樹(39)電撃復帰 「男気」と「カープ愛」の真実 (前編) | |
広島に黒田が帰ってくる。バリバリのメジャーリーガーの日本球界復帰というビッグニュースにファン、さらには球団も驚きを隠せなかった。 松田オーナー:私も驚いて感謝しています。 本部長:嬉しいを通り越して、ちょっと怖い感じがしてますね。 女性ファン:めっちゃカッコよくないですか!?感動してます。 男性ファン:男気のある決断だなと思いました。 このビッグニュースに広島の街はおおいに沸いている。地元デパートには復帰を歓迎する垂れ幕。 書店では黒田の著書が上位にランクインするほど。 さらにはその影響は球場の年間指定席の売り上げにまで及ぶ。 ──(復帰のニュースが出た)朝から電話が何件もかかってきて、(年間シートの)申し込み件数も100件を超えてます。座席で言うと(去年の)2~3倍になってます。 メジャーからは年俸およそ21億円のオファーもあった中、なぜ黒田は広島に帰る事を決めたのか。 2006年当時、広島の絶対的エースとして活躍していた黒田博樹。この年の5月にFA権を取得した黒田の去就には日米の多くの球団が注目していた。 黒田:それ(FA権行使)に関してはシーズンが終わってから色々考えたいなと思います。 当時の広島は8年連続Bクラス。黒田は上のステージで勝負できる球団への移籍か、愛着のある広島に残るのか、悩みに悩んでいた。 そんな黒田に広島のファン達が用意したのは思いを込めたメッセージ。背番号15が描かれた旗に多くのファンが思いをつづる。 シーズン最後の2試合は消化試合にも関わらず、異例の大観衆が詰めかけ、黒田の残留を願う横断幕とボードが掲げられた。 ファンの熱い思いを背に受け、最終戦に登板した黒田が下した決断とは…。 黒田:FA権を行使せずに広島東洋カープに残留することを、ここで皆様にお伝えしたいと思います。 黒田:10月14日、16日のスタンドを見て…最後になるとアレが一番、自分の中では大きかったなと。 黒田:他球団のユニフォームを着て、広島市民球場でカープファン、カープの選手を相手にボールを投げるということが自分の中で想像つかなかったというのが一番です。 当時、黒田を取材していた記者はこう語る。 矢野(元)アナ:あの時、ファンのみんなは全員が黒田投手はメジャーに行くものだと思ってたんです。行ってほしくない。でも年齢的なことを考えるとこれがラストチャンスかもしれないという中で、複雑な思いでいたんですね。 矢野(元)アナ:(カープに)いてほしい。でも背中を押してあげたいという気持ちを、マウンド上の黒田投手はおそらく感じとっていたんじゃないかと思います。 広島残留を決めた2007年。黒田はエースとしてチーム最多の12勝を挙げた。しかし、またしてもチームは下位に低迷。孤軍奮闘を続けるエースの姿にファンからは黒田の勝ちたい思いをかなえさせたいという声も上がり始めていた。 そして、その後、ついにメジャー移籍を発表。しかし、これは黒田にとって簡単な決断ではなかった。 黒田:カープに本当に育ててもらったと思ってますし、たくさんのファンの人らに応援してもらいましたし………(言葉に詰まる黒田) 黒田:本当に皆さんにね、感謝の気持ちでいっぱいです。 ── フジテレビ「LIVE2015ニュースJAPAN&すぽると!」(16日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 | |
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