上位浮上へ セットアッパー・大瀬良大地の誓い |
連日、ブルペンで肩を作るセットアッパー・大瀬良大地。 昨日まで8試合連続無失点をマークし、リリーフでの防御率は1.57。任されたマウンド、目の前の一球に勝利への思いを込めています。 リリーフとして結果を積み重ねる大瀬良に今の率直な気持ちを聞くと。 大瀬良:まだ自信というのもあるわけではないので、一日一日一生懸命やるのでいっぱいいっぱいです。もっともっと結果を出して、信頼されるような投手になるまでは自信というのはまだ持てないかなと。 去年、先発として10勝を挙げ新人王に輝いた大瀬良。前田健太、黒田と共に先発3本柱として期待された今季でしたが、先発では9試合で1勝6敗と苦しみました。 おりしも開幕から中継ぎ陣が安定しないチームは最下位に低迷します。中継ぎ陣建て直しを模索する首脳陣が白羽の矢を立てたのが大瀬良でした。 大瀬良:リリーフに回ってくれと言われた時に「先発として失格という意味で回ってもらうわけではない」と言ってもらったので、そういった意味でチームの力として自分を必要としてくれているのかなと思って、中継ぎとして頑張りたいと思いましたし。 大瀬良:本当に先発の時に経験できなかったことを、今たくさん勉強させてもらっているので。 リリーフ初登板は6月10日の西武戦。 2点リードの場面でした。ところがこのリードを守りきれず、いきなりの失敗。先発・野村祐輔の勝ち星を消す結果となりました。 さらにリリーフ4試合目の6月23日の阪神戦でも黒田の勝ち星をふいに。あまりにも悔しすぎる この2試合の経験はセットアッパー・大瀬良にとって大きな糧になったといいます。 ── 黒田さんは声をかけてくれたりしましたか? 大瀬良:「全然気にするなよ」みたいな。こっちは本当に申し訳なくて泣きそうになってたんですけど「そんな気にするな」って。「こういうことは中継ぎをやっていれば絶対あるし、こういう失敗を これからの経験に生かしてくれればいいから」と言ってもらえて。 大瀬良:そこから開き直れたというか、この経験を無駄ににしないようにしっかりやっていかないといけないなと思いました。 この試合以降、昨日まで19試合に登板し、失点はわずかに1。リリーフ失敗は一度もありません。 先週末、10年ぶりとなる東京ドームでの巨人戦3連勝では3連投で勝利に貢献。あわせて4イニングをパーフェクトピッチング。 この大瀬良の好投は先発投手陣にも影響を与えています。 黒田:大瀬良、中崎と若い投手がしっかり後ろにいるというのは心強いですけどね。今はすごく「らしく」なってきたというか、本当に安心して見ていられると思います。 福井:初回から”出し切れる”というか、あまり後を考えなくていいというのはあります。 前田健太:先発投手は全試合を完投できるわけではないですし、8回というポジションは本当に難しく大変なところだと思うので、このまま頑張ってほしいなと思います。 大混戦のセ・リーグ、ペナントレースも残り40試合を切り、いよいよ佳境。一球の重みを胸に刻み、日々ブルペンで肩を作る大瀬良からいくつの勝利の方程式が描かれるか。 カープが最後に優勝した1991年生まれの右腕がチームを勝利に導きます。 大瀬良:残り試合全部投げるという気持ちでいるんで、しっかり接戦をものにできるように自分もチームの力になれるように。まだまだ優勝も諦めてないんで、一戦一戦大事に戦っていきたいと思います。 ── 広島テレビ「進め!スポーツ元気丸」(16日放送) |
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