ドミニカで”お宝”発掘へ カープアカデミーの今 |
去年、サイクルヒットを達成するなど、打線の起爆剤として活躍したロサリオ。その力強い打撃と陽気な性格から一躍カープの人気者となりました。 ロサリオ選手の出身地はドミニカ共和国。人口およそ1000万人で、年間平均気温26度の温暖な国です。 もっとも人気のスポーツはやはり野球。国内には6つのプロ球団があります。 世界の英雄でもあったサミー・ソーサをはじめ、大リーグで活躍する超一流選手を最も多く輩出している国です。 ロサリオ選手が所属していたのがドミニカ共和国にあるカープアカデミー。外国人選手の発掘や、育成を目的に25年前、カープがおよそ5億円を投じて作りました。 現在は大リーグの大半のチームがドミニカに同様のアカデミーを構えていますが、カープアカデミーはその先駆けともいえる画期的な試みでした。 ── 1990年にこのカープアカデミーを作られた時に、アメリカ大リーグで同じようなアカデミーを作ったのは3球団のみです。いかに大英断だったかということが分かるかと思います。 日本でも活躍したカープアカデミー出身選手には、1995年にチーム最多の15勝を挙げたチェコがいます。 1996年から4年間活躍したペレス。その後、大リーグでも活躍。 カープからヤンキースへと移籍したソリアーノはメジャーを代表する選手へと飛躍しました。 多くの名選手を育てたカープアカデミーは現在、ソウルレッドの建物に入ると旧広島市民球場や松田耕平前オーナーの写真が目に飛び込んできます。 さらに日本で活躍するロサリオ選手のユニフォームも飾られ、後輩達の目標となっていました。 練習施設も充実しており、天然芝のグラウンドが4面、室内練習場もあり、宿舎、食堂なども完備しています。 開設から25年が経つ現在、1億円以上をかけて各施設の改修と整備が進められ、この春に完成予定となっています。 そして、ロッカーではカープの魂を感じる発見がありました。 「練習は不可能を可能にする」 ── 練習の大事さ、トレーニングの大事さをモットーとするものです。 日本での活躍を夢見て現在、7人の契約選手と10人の契約候補選手が在籍。 カープから派遣されている3人のスタッフと、広島市立大学のインターンシップの学生さんが支えています。 スタッフの方に現在の一押し選手を聞いてみました。 スタッフ:デヘススという右投げの投手。緒方監督がすごく気に入ってくださって、ぜひ契約できたらという話もあります。 デヘスス投手は去年の秋季キャンプに練習生として参加。身長196cm、最速156キロの豪腕。緒方新監督からの評価も高く、この春に支配下登録の可能性もある期待の右腕です。 海を越えて有力選手の発掘に挑み続けるカープ。今後どんなお宝が飛び出すのか、カープアカデミーからも目が離せません。 ── 広島テレビ「テレビ派 3部」(14日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
安芸の者がゆく@カープ情報ブログ
プロ野球・広島東洋カープに関連した情報等をお届けする個人ブログ。速報・話題・予想先発・2軍情報など