大瀬良大地 密着取材 次世代エースの覚悟 |
(マエケンの会見を見る大瀬良) 大瀬良:本当に行っちゃうんだなと思いますね。すごく寂しい思いがあります。可愛がってもらったので。 ── 前田健太投手に連絡は? 大瀬良:決まったとき、僕は連絡していないですね。直接会って口で言いたいなと思って。送るべきだとは思ったんですけど、本当にお世話になったので。 大瀬良大地 次世代エースの覚悟 母校・九州共立大学で自主トレを行った大瀬良大地。去年はTEAMマエケンの一員として前田健太・中田廉・中崎翔太らと共に汗を流しましたが、今回は一人での自主トレを選択。 そこには特別な思いがありました。 大瀬良:今年マエケンさんが抜ける中で、周りの皆さんの期待感というのも感じていますし、そういった思いに応えるためには、これまで以上のことをやらないとダメだと感じました。 毎日、およそ40キロの走り込みに加え、体幹、ウェイト、技術練習と1日8時間の厳しい練習で、自身をイジメ抜いた大瀬良。先発として1年間戦い抜く強い体を手に入れるためだ。 大瀬良:まず先発に戻った時の投げる体力だとか、体の強さがないと、ボールの強さや球のスピードは出てこないと思うので。 次世代エースの秘策[1] 「ストレート」 昨シーズン、大瀬良の球種別奪三振の割合を見ると、ストレートが大半を占める。彼の生命線でもある真っすぐを磨くため、若き右腕は独自の練習法に取り組んでいた。 繁井トレーナー:ボールって、なでて投げるのではなく、突くイメージで放ってやると、ボールの回転が強くかかるので。その確認。 大瀬良:ボールを弾く感覚というのはすごく大事にしているので、良い練習法を教えてもらったなと。 彼の進化はこれだけに留まらない。大瀬良はもう一つ秘策を用意していた。 大瀬良:先発に戻った時に、ここぞという場面で三振を取れる球種を一つ増やしたいということでフォークボールを。 次世代エースの秘策[2] フォーク 2年前から習得を目指していた縦の変化球「フォーク」。新たな握りに挑戦したことが功を奏し、その手応えを掴んだという。 大瀬良:色々試しました。去年の初めはこういう風に持っていたんですけど、これがあまりしっくりこなくて…。 大瀬良:次はこうやって持ったんですけど、指と指を広げた分、抜けるボールが多くなりました。 大瀬良:僕は中指に力が強く入ってしまうので、どうしても上手くいかずにスライダー気味に落ちてしまう。 大瀬良:それでどうしたらいいかなと思った時に、人差し指に縫い目をかけて、反対側はそのまま。それでそのまま投げるイメージ。こっちは引っ掛けることで強くなりますし、そのままに投げれば落ちてくれる。 大瀬良:なんとかシーズンが始まる前には、モノにして使っていきたいなと。 先週、広島に戻り、兄と慕う前田健太とキャンプインぎりぎりまで共に練習に臨む大瀬良。 ── 感謝の気持ちを伝えた? 大瀬良:会ってすぐ「おめでとうございます。会って直接言いたかったのでLINEしませんでした」と(伝えました) 大瀬良:普通に「あーありがとう」という感じでしたけど。 この日、カメラは貴重な瞬間を捉えました。 大瀬良:チェンジアップの投げ方、握りだったり、投げる時の意識だったりというのを教えてもらって。 前田健太が世界で戦うために習得したチェンジアップを、直々に伝授されたのです。 前田健太:あーいいね。またマウンドに行ったら(感覚が)変わるから。 大瀬良:実際にマエケンさんに受けてもらって投げましたけど、最初はこういう風な意識から入って、投げれるようになったら、こういう風な意識でやっていけばという段階まで深く話を聞くことができたので、すごくありがたかったです。 大瀬良:こういう厳しいトレーニングをしている最中でも、「しんどいな」「やめたいな」と思う場面が何度もありますけど、そういう時に(最終戦)悔しさがよみがえってきて。 誰よりも強い思いを、誰よりも高い期待を背負って、今シーズンに臨もうとしている大瀬良大地(24歳) 大瀬良:今年1年が楽しみですね。これだけやれば…。 大瀬良:ハードルというのがすごく高くなっていますし、それだけ期待してもらっているというのはすごく感じているので。 大瀬良:壁ばかりの野球人生ですけど、今まではその壁をなんとか乗り越えてきましたし、今回も絶対乗り越えてやろうと思います。 ── RCCテレビ「RCCニュース6」(29日放送) |
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