「やるかやられるか」 2年目・九里亜蓮の決意 |
九里:開幕先発ローテを目指してやっていく中で、そこを勝ち取れず…。開幕1軍は中継ぎで入れてもらったんですけど、良い成績を残せず、あっという間の1年だったなという印象が強くて、悔しい気持ちです。 今季はわずか7試合の出場に留まり、シーズンの大半を2軍で過ごした九里亜蓮。そんな彼は2軍で新たな出発を切っていた。 九里:これまではなるべく力を抜いて、リリース時に100%の力を爆発させるイメージで投げていたんですけど、それだとリリースポイントがバラバラになったり、合わない日が出てきたので、その意識をやめました。 九里:今はいかに「下半身」でボールを投げるかというのをイメージして投げています。 下半身の重要性を九里に説いた人物。それはプロで18年の現役生活を過ごし、100勝100セーブという偉大な記録を打ち立てた経験を持つ佐々岡2軍投手コーチだった。 佐々岡コーチ:(投げる時に)上半身が かがんで出てきているところが気になっていました。上半身だけで投げるということは腕が横振りになるんです。(横振りになると)コントロールは悪くなるし、打者にも球の出所が見やすくなる。 佐々岡コーチ:上半身だけだと「左右高低」4つのブレができる。(下半身が安定すると)リリースポイントが安定し、左右のブレがなくなる確率が高くなるし、高低のブレだけを考えればよくなる。 これまでの投球フォームを捨て、「0」からの出発を決心した若き右腕。 そこまでの変化を決意させたのは同期入団・大瀬良の存在も大きいという。大瀬良は今季、奇しくも九里と同様に中継ぎに転向。しかし、同じ中継ぎという立場でも勝負する世界に大きな差が生まれていた。 九里:大地の場合は同じチームですし、見ていて普通に心から応援していましたし、その中でもやっぱり1軍で投げているので、羨ましいなと思う部分だったり、そういうのはありますね。 九里:「Go hard or Go home」という言葉があるんですけど、簡単に言うと「やるかやられるか」 九里:いつもマウンドに上がる時、自分が相手を抑えて「やってやる」のか、打たれて「やられる」のか、というのを自問自答して…。 「やるかやられるか」それは常に結果を求められるプロだからこそ忘れてはいけない危機感なのだ。誰にも明かすことのなかった悔しさを初めて口にした九里亜蓮。今年味わった悔しさ、積み重ねた努力が実を結ぶ時、カープの新たな時代が幕を開ける。 九里:フェニックス・リーグ、秋のキャンプを通してレベルアップして、カープのリーグ優勝、日本一に少しでも貢献したいという気持ちは強く持っているので、そこにむけてしっかり頑張っていきたいと思います。 ── RCCテレビ「RCCニュース6」(12日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
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