野村謙二郎が見た2015カープ ~「投手」編~ | |
「先発」編 ── まずは先発陣。タイトルホルダーが出ました。 野村謙二郎(以下、野村):そうですね。マエケン、ジョンソン、黒田も11勝。10勝投手が3人。福井も9勝ということで本当に復活してくれました。先発投手陣としては非常に充実した1年だったのではないかと思います。 野村:が…、福井までの4人の勝ち星を足すと49勝になるんですよね。谷間の投手で8勝しかしていないところが少し…。もっと出てこないといけないですよね。 ── チャンスはあるんですから。でも先発陣は良く頑張ったのは間違いないと。 野村:間違いないです。 「中継ぎ」編 ── 続いてリリーフ。これがセ・リーグ各球団のリリーフ成績比較です。防御率は良いんです。でもこれが勝ち星に繋がっていない。 野村:これは数字のマジックなんですけど、競った試合で1点を取られる、抑えるというところが顕著に表れていると思うんです。 野村:他のチームは全てリリーフで20勝以上しているんですけど、カープだけ12勝なんですよね。打点のからみはあるんですけど、ここで勝ち数を作っていかないと。 野村:一番良い例はヤクルトですよね。23勝10敗。13の貯金を作っている。競った中で抑え、なおかつ打線の援護を待てるかというのが一つの課題ですね。 ── 主なリリーフ投手の成績をご覧頂きたいんですが、緊急配置転換となった大瀬良。よく頑張ったんですけど、ずいぶん投げるパターンが多かったですね。 野村:大瀬良、中崎の勝ちパターン二人で行っていたんですけど、やはり大瀬良も緊急、中崎も開幕当初はクローザーではなかったので緊急ですよね。 野村:そういった中で彼らは本当によく頑張ったと思います。たくさんの試合に投げましたし。ただ、4点以上勝ってる試合でも9試合投げている。3点以内でも21試合。 野村:ここで彼らの疲労度を軽減させる投手…今、名前がありましたけども一岡、今村。この実績のある二人が、もっともっと投げる機会、そして勝っていく機会を増やしていかないといけないというのも課題です。 ── 中田廉の故障も痛かったですよね。 野村:そうですね。 「抑え」編 ── そんな中で抑えとして成長したのが中崎だと思うんですが。 野村:当初は中崎がコールされた時に球場が異様な雰囲気になっていたんですが、この表を見てください。すごい数字が良くなりましたよ。非常に安定感が出て来ました。 野村:そういった意味では彼は非常に良いシーズンを送ったと思いますし、数字以上にメンタル面で非常に強くなったと思います。来年も期待したいですね。 ── 広島テレビ「進め!スポーツ元気丸」(11日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 | |
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