一岡竜司 新たな自分への進化! (後編) | |
昨シーズン。巨人から加入した一岡竜司。開幕から強烈なインパクトを残した。 一岡:去年の1ヵ月半は簡単に抑えられた時期があったんですけど、自分の中ではたった1ヵ月半という感じだったので、今年も簡単に上手くいくとは思ってなかったです。 今季の春先は試練の連続だった。4月にプロ4年目で初黒星を喫すると、そこから自身3連敗。 ── ご自身で今振り返ると何が悪かったと思いますか? 一岡:精神面でもいろいろと試行錯誤して、抑えれていた時に作った引き出しが、打たれだしたら全部出し切ってしまった感があったので。 5月21日 出場選手登録抹消 ── 再び昇格するのに2ヶ月掛かりました。 一岡:ファームではフォーム的な部分を佐々岡さんと澤崎さんと話しながらやって、去年までは踏み出した時に体重が後ろにのぞけるような事が多かったんですけど、再昇格してからはそういう事がゼロではないですけど、少なくなってきたので。 一岡:球数を投げても翌日の体の張りがなかったり、どうしても肩を痛めてからは悪いイメージだと翌日に肩が気になったりしていたんですけど、そういうことが今はないです。 ── 100%ではないですけど、希望の光に向かっているという感じですか? 一岡:そうですね。常に同じパフォーマンスは無理なので、どんどん自分を変えながらというか、その日その日に合わせて今はうまくやれていると思います。 ── 去年の自分が戻ってきたというイメージよりも新しいスタイルで抑えていると? 一岡:ハイ。去年の姿を追い求めてはいないですし、1年1年変わらなければいけないと思っているので。抑えだしたら相手チームもマークしてくると思いますし、自分の中でどんどん変わりたいなと。 進化を続ける中で、今季もっとも手応えを感じた試合があった。それは意外なものだった。 一岡:(8月)20日の中日戦で、ちよっと打たれてしまったんですけど、指のかかりはものすごく良くて、自分でもストレートで押したい押したいと思ってしまって、それが結局は失投に繋がって打たれてしまったんですけど。 けして最高のパフォーマンスを発揮したとはいえない試合だったはず。しかし、その中でも自らの生命線ともいえるストレートの可能性を感じ取っていた。 一岡:再昇格してから「ストレートで押したい」とは自分でもなかなか思わなかったですし、打たれたから言いづらいんですけど、(あの日は)自分の思っていた軌道で投げられた試合だったので。 一岡:全部ではないですよ。もちろん打たれた弾はシュート回転ですとか、失投もあったりしたんですけど、それ以外はしっくりきていたんで。キャッチャーミットが終わりではなくて、バックネットまで行くくらいの軌道というか、自分のイメージしている感じに。 一岡:バックネットには突き刺さらないですけど、そういうイメージで投げられた試合でした。これで抑えられたら少し自分の理想に近づけるんだろうなと。 遠回りした分だけより近づいた理想の投球。残り34試合、佳境となったシーズンのマウンドには新たに進化した一岡の姿がある。 一岡:一番大事な時期だと思うので、先発のかたも登板感覚を詰めて投げられるので、どこで投げるかは分からないですけど、少しでもみんなの負担を減らすことができれば。微力かもしれないですけど、しっかり数字を残していければいいなと思います。 ── ここに気をつけてこの後 投げていきたいとかありますか? 一岡:内容はもうグジャグジャでもいいんで、ゼロだったら何でもいいです。 ── 広島ホームテレビ「勝ちグセ。サンデー『恋すぽ』」(23日放送) | |
《前編》 | 《後編》 |
安芸の者がゆく@カープ情報ブログ
プロ野球・広島東洋カープに関連した情報等をお届けする個人ブログ。速報・話題・予想先発・2軍情報など
コメント