田中広輔 悔しさを糧に |
今週、シーズン初ホームランを放ち、巨人に一泡吹かせた田中。1ボールからの2球目をスタンドに叩き込みました。 現在、打率・打点ともにチームトップ。悩める打撃陣の中で勝負強いバッティングを見せています。 広輔:手応えというより、毎日必死にやっているだけです。 プロ2年目となる今シーズン。田中は初の開幕スタメンの座をつかみました。 しかし、開幕当初は打率1割台と苦しみます。 広輔:開幕した直後は結果が欲しいという事もあって、力が入っていた部分もあったんですけど。 また、堅実な守備に定評のあった田中ですが、7日の巨人戦では7連敗に繋がるタイムリーエラー。 それでも…。 広輔:最善のプレーだったと思います。球がそれてしまったのは僕の技術不足というだけで、あそこで投げない方が僕は後悔していたと思うので、あのプレーで僕が「アーッ」っていう気持ちにはなってないです。チームとしてはとても痛い負けになってしまいましたけど。 その翌日、2回にチャンスで迎えた第1打席。 Q.取り返してやろうという気持ちは? 広輔:ありましたね。そういう気持ちは。 初球でした。田中の気持ちが乗り移ったかのように、打球は飛び込むセンターの横へ。逆転のタイムリー2ベース。チームの連敗を止めました。 復調のきっかけとなったのは今シーズンから指揮を執る緒方監督からの一言でした。 広輔:監督のほうから、どんどん振っていけと。特にチャンスの時は仕掛けを早くしていけと言われました。 チャンスの時の早い仕掛け。つまり得点圏、そしてファーストストライク。田中好調のキーワードです。 得点圏打率.474は昨日の時点でセ・リーグトップ。打点はチームトップの12。ここぞという場面で勝負強さを発揮し、勝利に貢献しています。 実は12打点のうち8つがファーストストライクを打ってのもの。アウトになれば淡白に見えてしまうこともありますが、それでも恐れることなく、タイミングがあえば振っていくといいます。 広輔:去年の秋のキャンプから得点圏と打点というのはずっと意識してやってきたので、その練習が生きてきているのかなと。 その思い切りの良さが買われ、25日は今シーズン初の1番に起用されました。 初回、阪神・藤浪の出鼻をくじくレフト前ヒットで出塁。2番の菊池が送りバントを決め、得点圏に進むと3番・丸のヒットで先制のホームを踏みました。 同級生トリオの流れるような鮮やかな攻撃が、今シーズン初の二桁得点を呼び込んだのです。 広輔:同級生の菊池と丸が先頭に立ってやっているので、僕もそれに追いつけるように、一緒に引っ張れるように、そういう風に意識しながらやってます。 個人の目標は? 広輔:もちろん、それは優勝です。個人の目標は…まだ全然想像がつかないです(苦笑) やれることを当たり前のようにしっかりやると、確実なプレーをモットーとする田中。気迫あふれるヘッドスライディング、相手の意表をつくセーフティスクイズなど、チームの勝利へ常に今できるベストを尽くします。 ── 広島テレビ「進め!スポーツ元気丸」(26日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
山本浩二さんのコメント |
田中広輔について 山本:やっと振り切れるバッティングになってきましたね。本人は初球から行ってる。もちろんそれもいいんです。ただ、まだ今日のようにボール球を振ったりということがあるんでね。でも1番・田中というのは1番良いかもしれませんね。 ── 広島テレビ「進め!スポーツ元気丸」(26日放送)より |
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