野村監督(48)電撃辞任 5年で作り上げたチームでCSへ 《前編》 | |
今シーズン、開幕から快進撃を見せた広島。 生え抜きの若手選手を育て上げ、巨大戦力に食い下がる戦いぶりはカープファンが全国のスタジアムに押しかける社会現象を巻き起こした。 しかし、シーズン終盤に失速。最終戦で惜しくも19年ぶりの2位を逃したが、チームは着実に力をつけていく。 昨シーズン、就任5年目にして広島を16年ぶりのAクラスに導いた野村謙二郎監督。実は2013年のシーズンは野村監督の集大成の1年となるはずだった。 苦悩の4年間、体はボロボロ、心身ともに疲労は蓄積し辞任を決意していた。 しかし、球団側の強い引き留めで辞意を撤回。2014年は「無かったはず」の5年目のシーズンでもあった。 シーズン開幕前 野村監督:今年の緊張というのはすごく良い緊張であって、初めてCSに出場した去年の終盤の勢いを、そのまま「よーいドン」から発揮したいなと。ワクワク感でいっぱいです。 実は野村監督は就任以来5年間、毎年勝率を上げてきている。今シーズンは13年ぶりの勝ち越し。ペナントレースを大いに沸かせた。 その原動力となったのが「積極攻撃」 主力に若い選手をそろえるチームに、野村監督はファーストストライクから積極的に打ちにいく姿勢を徹底させた。 松山:やりやすさはあります。 田中広輔:やりやすいです。どんどん打っていって良いというのは。 小窪:思い切っていけます。 初球打ちで凡打してもかまわない。明確な指示は打席に入る選手の迷いをなくした。事実、ファーストストライクを打ちにいく割合は12球団ダントツの51%。この積極性でチーム打率は大幅に上昇した。 野村野球を最も近くで見てきた緒方コーチは… 緒方コーチ:力のある投手と対戦する時なんかというのはやっぱり、追い込まれてからは自分のスイングができない。できにくいものなんでね。 緒方コーチ:そこらへんを自分のスイングができる形、カウントから常に打ちに行けと。 なかでも菊池は球界屈指の安打製造機へと成長。チームが進める積極攻撃と、常に積極性を意識するプレースタイルが一致した。 菊池:僕はそういう(積極的に行く)タイプなので、ツーストライクまで待てと言われたらちょっとしんどいかなという感じはありますけど。 時には手痛い失敗にも繋がるが、その経験こそが財産。チームはこんな方針を持って若さを強みに変え、選手を育ててきたのだ。 今シーズンも新たに若手を育てた。シーズン半ば打ち込まれたゴールデンルーキー大瀬良を粘り強く1軍で使い続け、将来の飛躍へ布石を打った。 大瀬良:勝つことも負けることも大事な試合を任されることも、1年目からいろんな経験ができたんで、来年以降につながると思います。 畝コーチ:将来的にもエース格になってもらう投手。監督が使ってきて、本人は1年間ローテーションで戦ったいうので、かなり自信がついているとは思います。 ── フジテレビ「LIVE2014ニュースJAPAN&すぽると!」(9日放送)より | |
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