野村監督(48)電撃辞任 5年で作り上げたチームでCSへ 《後編》 | |
そして野村野球のもう一つの象徴が外国人選手の起用法にある。4人の外国人枠に対して7選手を巧みに使い分けた。 ホームラン王のエルドレッドをはじめ、脅威のパワーを誇るロサリオ。日本通算40勝のバリントン。守護神・ミコライオ。そして救世主・ヒースなど顔ぶれは豪華。 その7人がグラウンドでは必死に走り回る。全力疾走は当たり前。広島の外国人はチームの為に献身的なプレーを見せる。そんなプレーを生み出しているのも野村野球。 通訳を通さない会話で深いコミュニケーションをとり、個々の力を存分に発揮できる環境を作った。 しかし、魅力的な戦力は時に指揮官を悩ませ、中でも陽気なドミニカン・ロサリオの起用法は野村監督を最も悩ませた采配の一つ。 サイクルヒットを達成し、9月には月間MVPを獲得するなど輝かしい活躍を見せた助っ人もシーズン中は1軍と2軍を行き来した。 チーム事情とはいえ、5月には4安打を放った試合の直後に2軍降格。 再昇格した6月には特大ホームランで勝利を呼び込んだ直後の2軍落ち。 それでもモチベーション保つ支えとなったのは野村監督との信頼関係に他ならない。 ロサリオ:(野村監督の存在は)僕にとってもすごく大きな助けになっている。監督から直接声をかけてくれて「この調子を続けてくれ」「次にチャンスがあるから」と言葉をいただくと、もちろんモチベーションに繋がるんだ。 そして指揮官自ら球団に残留を願い出て、主砲へと育て上げたエルドレッドとの信頼関係も厚い。 今シーズン、ホームラン王に輝く大活躍を見せた飛躍の裏には、野村監督とのコミュニケーションが大きく影響している。 エルドレッド:監督は外国人選手とのコミュニケーションを非常に大切にしている。現役を引退した後、メジャーのキャンプにコーチの勉強で行ったと聞いているので、その知識を基礎にして自分たちの起用法にとても気を使ってくれているんだよ。 野村監督:彼の一番の良さというのはまじめに練習に取り組むこと。アドバイスも非常に聞き入れてくれますし。 緒方コーチ:一人ひとりの選手の顔色。話すことによって選手の精神状態、コンディションをかなり観察して、その中で話しかけたり、冗談めいたり、からかったり、持ち上げたりしてるなと常に思います。 時に積極的に、時に繊細に選手を使いこなす野村采配。5年間で主力と呼べる何人もの選手を育て上げ、優勝を争えるチームを作り上げた。 5年前に誓った3つの日本一。 野村監督:この球場は日本で一番素晴らしい球場だと思ってますし、ファンも日本一、あとは選手が結果を出して日本で一番素晴らしいチームになること。 「無かったはず」の5年目。 チームと共に成長を遂げた指揮官。野村広島、このままでは終わらない。 ── フジテレビ「LIVE2014ニュースJAPAN&すぽると!」(9日放送)より | |
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