| 都立高からドラフト1位 飛躍の原点 |
佐々木千隼投手の転機 転機が訪れたのは、監督の推薦で東京都の選抜メンバーに選ばれた時でした。  初めて強豪校の選手達と同じチームでプレーした佐々木投手。同学年のある選手のズバ抜けたプレーに目を奪われました。 ○ってる男との出会い その選手とは…。  鈴木誠也：「神ってるぅ～」  今や球界を代表するプレーヤー・鈴木誠也選手です。  ── 目をキラキラさせながら、自分より（野球が）うまい人がいることを喜んでいるかのように「すげーよ！」って言ってました。  ── それから追いついて追い越してやろうという気持ちが強くなったと思います。 高校時代の監督：別人になった感じで、目的意識が全然変わりました。  高校時代の監督：食べる事も体を鍛える事も、何もかも自発的にやるという感じになりましたね。  高校時代の監督：それからは周りの子が置いていかれました。 「強豪校相手でも負けたくない」 全体練習が終われば自らメニューを組み、遅くまで自主練習に励む日々。  そして、高校3年の夏。才能を開花させる兆しを見せます。 3回戦では、強豪の早稲田実業を延長13回の末に完投で下すと、続く4回戦でも強豪の私立高を倒し、ベスト8まで駒を進めました。    佐々木千隼を変えた 高校時代の出会い ── きっかけが鈴木選手だったと。衝撃的でした？ 佐々木：（選抜時に）初めて練習から一緒にやらせてもらって、まず走る姿に衝撃を受けて、足が速くて、投げるのも打つのも全てがすごかったです。  ── 出会ってその場で仲良くなったりもしたんですか？ 佐々木：最初は自分も人見知りだったので、あまり話をしたりはできなかったんですけど、最後の方は色々と話をしました。  ── 振り返ってみてその存在は大きかったなと思いますか？ 佐々木：大きいですね。彼に会っていなかったら「自分もやろう」という気持ちにはならなかったかもしれないです。  ── このスタジオには、鈴木選手の影響を受けた方がもう一人いらっしゃるんです。 ── 稲村さん！ 稲村：そうですね。私も中学時代にシニア野球をやっていたんですけど、鈴木誠也選手がいるチームと対戦したことがあるんですね。  稲村：毎回ボロ負けでしたよ。  ── こういうお話を伺うと、同学年にスターがいると周りも共鳴して輝き始める理由がちょっと分かりますね。 ── NHK総合「ライジングスター 飛躍の秘密」（2016年12月28日放送）より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
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