故障を乗り越えて ベテラン左腕はあきらめず 《前編》 | |
広島カープ 久本祐一投手 その姿は2軍の紅白戦のマウンドにありました。 左ヒジを骨折してから1年1ヶ月ぶりの実戦。1イニングを被安打2、1失点という結果でした。 久本:いろんなことを試したいとマウンド上で思ったので感じは良かったです。 久本投手は去年の6月、試合中に左ヒジを骨折。 シーズンオフには球団から戦力外通告を受け、新たに育成契約を結びました。そしてくっつかない骨を固定する手術に踏み切ったのです。左ヒジは中日時代の2009年にも靱帯を損傷して手術しています。 医師:思ったより大きい手術でなくてすんでるから、8月から9月にかけて実戦を目標にしましょう。 この手術、36歳の久本投手にとっては大きな賭けでした。 久本:元の自分に戻る、そしてそれ以上の力をつけるために、ヒジを新しくしてマウンドに登るという気持ちが強いです。 「元の自分以上になる」という強い決意を持ち、リハビリを始めた久本投手。 菊池:これアレっすか!久本祐一のドキュメンタリーっすか! 久本:抜糸の時も来てくれて。 菊池:それじゃあアレっすね。(久本投手の)復活劇をカメラで。 久本:キャッチボールは出来ないです。 手術から1ヶ月。まだボールを投げることが出来ません。しかし、練習量は若手に負けてはいません。 菊池:僕とか庄司とか若手がいっぱいいる中で、同じトレーニングをやっているんで、元気だなぁと。そういうところで長くプレーできるんじゃないかと勉強になりましたね。 久本:今のところ7月の半ばぐらいに復帰したいという気持ちもありますし、その日に合わせてます。 7月31日の支配下登録期限までに実戦で結果を残そうと、医師の想定より一月早い復帰を目指します。 4月には遠投が出来るまでに左ヒジが回復。 5月からはブルペンで投球を始めました。 久本:絶対に2軍じゃダメです。1軍で絶対に結果を出すという感じでやっています。 チーム練習後もトレーニング 久本:周りから見たらやり過ぎだろうと思うかもしれませんけど、やっぱり36~7歳なので、たぶん筋肉がついても落ちるのが早くなっていくとは思うんで、落ちないための維持と。 由宇練習場 7月4日 6月からは打撃投手を務め、実戦復帰に向けて順調にリハビリは進んでいました。 大野練習場 7月26日 2軍合流が2日後に迫った日、球団から契約についての話がありました。 久本:とりあえずこの1年はゆっくりやれということで、そのぶんケガの再発はやめてほしいという話をされまして。 今季の支配下登録は見送られました。 久本:(支配下登録しないと)言われた瞬間に、自分はこうやってやっていきたい方向性が見えてきましたので、切り替えというか、気持ちの面では全然へこたれていません。 久本:いざ後ろ向きになったら全てが終わってしまいますし。 ── RCCテレビ「RCCニュース6」(1日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 | |
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