常に全力プレー ベテラン・新井貴浩 |
覚悟のシーズン ── 去年、この時期にカープで4番を打っているというのは、イメージの中にはありましたか? 新井:全くないですね(笑) 新井:去年の今頃はカープのユニフォームを着ていることすら全く想像できなかったですから。 1999年、ドラフト6位でカープに入団した新井は2000年代のカープの4番を担い、ホームラン王を獲得。2008年にはFAで阪神に移籍し、そこでも打点王に輝くなど結果を残したが、昨シーズンは出場機会が激減。 再びレギュラー争いが出来る環境に身を置きたいという思いから、年俸は10分の1という条件の中で、カープ復帰を決断。 38歳にして1からのスタート。野球選手として覚悟を持った新井は、キャンプから誰よりもバットを振り続けた。 新井:中途半端な気持ちで帰ってきたわけじゃないですから、次の年のことなんか考えてないですし、その年、その時をできる限りやると。そういう気持ちでやっているんで。 開幕こそケガの影響で出遅れたものの、見事にレギュラーの座を射止めた新井。4月中旬からは4番に座り、人一倍の責任を感じながらチームを引っ張っている。 新井:監督がそういうふうに(4番で)使ってくれているので、なんとか期待に応えたいと思ってます。 新井:打点をあげなければいけないところを任されているので、ランナーが得点圏にいたら、なんとか、なんでもいいから代えそうという気持ちを入れて打席に入ってますけどね。 ホームランへのこだわり 規定打席に満たないものの、3割を超える打率にチーム2位の打点。主砲として申し分ない成績にも新井は満足しない。通算238本のホームランを積み重ねてきた男にとって、現状の3ホーマーは物足りるものではない。 新井:ちょっとホームランが少ないので、もっとホームランを打ちたいなというのはありますね。 新井:試合展開、状況によっては自分の中では狙っている時もあります。ただ、出ないですけどね(笑) 新井はそう語るが、ホームランが出ないのにはケガの影響もある。5月、タイムリーを打った際に左手を負傷。それでもチームの勝利のために新井が欠場したのはわずかに3試合だった。 支えてくれるファンのために ── 左手のケガというのは。 新井:大丈夫ですね(笑)大丈夫です。「痛いか痛くないか」ではなく「できるかできないか」ですから。 新井:そういう解釈では「できる」ということですね。でも「できる」と言っても、その中で結果を出さないといけないので、結果が出なければ出来ていないのと一緒です。 けして軽い怪我ではない。それでも痛みを抱えながら新井は試合に出続ける。新井には試合に出続けなければならない理由があった。 新井:自分がこういう風にカープに復帰するにあたって、ここまで大きな声援をもらえるとは夢にも思ってなかったんで、やっぱりすごく感激しましたし、今度は自分がファンの人を喜ばせたい。少しでも喜ばせてあげたいと思って、やっているのが一番ですね。 ── ありがたみみたいなものを感じる事も多いですか? 新井:それしかないですね。(声援が)本当に嬉しかったですし、これが一番の自分を奮い立たせてくれる要因になってますね。 プロ17年目の悲願達成へ 声援をくれるファンのために、そして17年目でまだ成し遂げられていない自らの夢の為にも新井は全力でプレーし続ける。 新井:やっぱり優勝しかないですよね。まだまだ先は長いですし、まだまだチャンスはありますし、自分自身まだ優勝したことはないですけど、全員が「絶対に優勝するんだ」という気持ちを本当に持てているかどうかだと思うんで。 新井:「絶対に優勝するんだ」という気持ちを持ち続けてプレーしたいです。 ── テレビ新広島「全力応援 スポーツLOVERS」(27日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
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