広島・黒田博樹の魔球 球界騒然のフロントドア (中編) | ||
黒田:メジャーに行ってパワーヒッターが多い中で、フォーシームで勝負にいったところ、勝負しきれないところもあったので、どこかで自分のスタイルを変えていかないと、この世界ではやっていけないなと。 黒田:それを早く気づけたのは大きかったと思います。 前田:そのボールがツーシームですか? 黒田:そうですね。ツーシームで内野ゴロを打たせられるという、自分の中で良いイメージができていると、ある程度ストライクゾーンで勝負していけるというか、それで自分の有利なカウントになって…良い流れになってきてたんじゃないかなと。 強打者達が集うメジャーの舞台。 黒田のストレート「フォーシーム」は打ち返されてしまった。 そこで身に付けたのが「ツーシーム」。メジャーで生き抜く為に打たせて取るスタイルに変えたのだ。 さらにツーシームを主体にしたことで、ある苦しみが軽減されたという。 それは日本人の多くが苦しむメジャーの登板感覚。 日本の場合、先発投手の登板間隔は中6日が主流。だがメジャーでは中4日と短い。 黒田:中4日で体が追いつかないというのも経験しましたし、体のリカバリーを早めるのがすごく大変な作業でした。 前田:ツーシームを覚えられて、フォーシームを投げる時と疲労度というのは違いますか? 黒田:僕はフォーシームよりは負担は少ないと思います。だから結構、フォーシームを投げる投手は腕が張ったり、ストレスがひじにかかったりするとは思いますけど。 黒田:僕はツーシームに関しては疲労を感じることは少ないと思います。 ダルビッシュを始めとした日本人投手の多くがヒジのケガに苦しめられてきた。 しかし、黒田はメジャー7年間で大きなケガを一度もせず、メジャーで日本人投手初となる5年連続2ケタ勝利を挙げた。 前田:いろんな意味でツーシームというのはすごいボールですね。 黒田:メジャーに行って、サイ・ヤング賞をとるクラスの投手でも、ツーシームだけで勝負している投手がいたんで、自分が生きていく道はツーシームかなと方向転換できました。 ── テレビ朝日「報道ステーション」(18日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 | ||
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