広島・黒田博樹の魔球 球界騒然のフロントドア (前編) | ||
その魔球は日本復帰初登板でベールを脱いだ。球界が騒然となった、この一球。 そこにはメジャーで生き抜くための技があった。 さらにダルビッシュをはじめとする多くの日本人メジャーリーガーが直面した肘のケガ。それを回避するためのヒント。 黒田博樹の魔球に迫る。 黒田:(笑) 前田智徳さん(以下:前田):お疲れ様です。 黒田:お疲れ様です(笑) 前田:すみません。今日は…。 黒田:いえいえいえ(笑)よろしくお願いします。 前田:8年ぶりに日本球界に復帰ということなんですけど、広島時代に一緒に戦っていた時の黒田投手の印象というか、僕は「タフだな」という風に見ていたんですけど。 前田:いつも長いイニングを投げる、球数もたくさん投げる。 黒田:そうですね。あの当時は自然に…というか知らないうちに「完投させられていた」というイメージで。 前田:(笑) 黒田:(試合の)7回8回くらいになると、投手コーチがどんどん僕の近くから遠くに行きだして、全然 僕の意見を聞いてもらえないというか、それで逆に育ててもらった部分はあります。 前田:(笑) 前田:(当時は)パワーピッチャーですよね。特に強いストレートでいって三振をとる、エースらしいイメージがあったんですけど、 黒田:(今は)全くそこにこだわりはないですし、「空振りをとろう」とかあんまり考えてないんで。 前田のイメージしていたメジャー移籍前の黒田は、ストレートを主体として三振を奪っていくスタイルだった。 しかし、そのスタイルは一変したという。 8年ぶりの日本で見せた黒田のピッチング。 前田:登板を見させていただいたんですけど、ほとんどツーシームを投げていたと捉えているんですが。 黒田:左打者に対してとかは結構、良いボールがいったかなとは思ってますけど。 ツーシームとはボールが1回転する間に「シーム」、つまりボールの縫い目が2回見える速球系のボール。一般的なストレートは縫い目が4回見えるフォーシームと呼ばれている。ツーシームは、このフォーシームと空気抵抗の受け方が違う。よって軌道が変化するのだ。 黒田のツーシームは、右打者に対しては打者の体に近づいていき…。 左打者には体から遠ざかるように変化する。 ここまでのオープン戦でも、黒田はこのツーシームでバットの芯を外し、凡打の山を築いた。以前のフォーシームからツーシーム主体へ。一体なぜ黒田は自身のスタイルを変えたのであろうか。 ── テレビ朝日「報道ステーション」(18日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 | ||
1 | 2 | 3 |
安芸の者がゆく@カープ情報ブログ
プロ野球・広島東洋カープに関連した情報等をお届けする個人ブログ。速報・話題・予想先発・2軍情報など