打てる正捕手へ! 會澤翼・鍛錬の秋 |
打てる捕手 名捕手、必ずしも名打者にあらず。リード面でいかに優れていても打撃力をともなった捕手は極一握り。 そんな中、打てる捕手として才能開花を予感させたのが會澤翼です。 8年目の今シーズン。自己最多となる65試合に出場し、打率.307、10本塁打30打点。 中でも12球団で二桁ホームランをマークした捕手は巨人の阿部と會澤の二人のみと、打撃力の高さを示しました。 さらなる飛躍へと繋げる鍛錬の秋。 會澤には明確なテーマがあります。 會澤:どれだけここで自分が成長できるかだと思ってますし、必死にやることですよ。余裕なんてないですし。必死になってレギュラー獲り、そこしかないですし。 會澤:この秋が一番大事だと思っています。そこでどれだけ自分を向上させるかってところにはなってくると思います。 レギュラー獲りへ打撃力向上を掲げる秋。今シーズン1軍でつかんだ自信が、會澤の練習への意識を変えました。 タイミングやポイントという技術的な部分以外でテーマに挙げたのが”考え方” これまで以上に打席での駆け引き、相手打者の心理面を意識するようになりました。 會澤:打つべき球は打つ。打たないボールは打たない。単純に言ったらそこですよ。 會澤:配球的な面にもなるのかなと思うんですけど、相手投手の特徴だったり、そういうのも打席を入るまでに準備として考える。ということを大事にしていきたいと思ってるんですけどね。 緒方監督が目指す緻密な守り勝つ野球の”要”(かなめ)である捕手。 体だけでなく頭も疲れるというキャンプを送る中でも、會澤が大切にしているのが投手との会話です。 それにはある理由がありました。 會澤:やっぱり勝てる捕手、試合に勝てる捕手というのが僕の理想ですね。その為には投手の事を知らなくてはいけませんし、常々そういうことは前監督の野村さんから言われてたので。 會澤の野球観を変えたというのが野村謙二郎(前)監督の言葉。 會澤:常々、野村さんからは「投手の性格を知りなさい」「いくら打たれても打者・會澤になった時はスイッチの切り替えをしなさい」 會澤:それはもう僕の心の中に残ってますし、これからもずっとずっとそういうことになってくるんだろうなと思いますけど。 チームを2年連続でAクラスへと押し上げた若い力の一人・會澤翼。今シーズンはCSでスタメンマスクも初めてかぶり大舞台での経験と、来シーズンへの課題を持ち帰りました。 會澤:痺れた展開の中で出来たというのは、すごい僕の中で財産になってますし、やはりああいうところで一本出る。そういう強い打者になりたいなと。 「扇の要」の次なる担い手として名乗りを挙げる會澤翼。打てる正捕手誕生はカープの悲願達成への一翼ともなるはずです。 會澤:やっぱりこの秋、どれだけ自分を追い込めるかっていうのもありますし、どれだけケガをしない体を作って秋を送るというのも大事になってくるんで、そういった面では全試合出場。 會澤:ケガしないっていうのはもう当たり前だと思うんです。それをしっかりと頭に置いて、トレーニングして、体作りして、他の捕手陣より1試合でも多く試合に出たいなと思います。 ── 広島テレビ「進め!スポーツ元気丸」(10日放送)より |
池谷公二郎さんのコメント |
池谷:捕手はどうしてもやることが多いんで大変だと思いますけどね。まず1番大事なのは強い体を作るということ。今シーズンも故障で戦列を離れましたけど、やっぱりシーズンを通してマスクをかぶれる体を作る。 池谷:そして試合に出て自分のコンピューター、リード面、ゲームを動かす、そういうものを自分でまず作っていかなきゃいけない。それができたら、カープの捕手は8番打者が多かったですけど、クリーンアップを打つ捕手が誕生するかもしれませんよ。 ── 広島テレビ「進め!スポーツ元気丸」(10日放送)より |
安芸の者がゆく@カープ情報ブログ
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