緒方孝市監督×野村謙二郎前監督 (Page:1) | |
就任2年目で、球団史上4人目となる優勝監督の勲章を手にした緒方孝市監督。 2010年からの5年間は、コーチとして野村謙二郎前監督と共に低迷を続けるチームの改革に取り組みました。 優勝の土台を築き上げた2人のスペシャル対談。V7へのバトンを繋いだ盟友が、栄冠を手にするまでの真実を語りあいます。 野村:緒方監督、お疲れ様です。 緒方:ありがとうございます。 野村:リーグ優勝を達成して少し時間は経ちましたが、今の心境はどうですか? 緒方:3つ目のアウトを取るまで「何かあるんじゃないか」「もう一波乱あるんじゃないか」と疑っていました。 緒方:決まった瞬間は本当に実感がわきませんでしたが、広島に帰ってきて、多くのファンの方が広島駅で出迎えてくれて、マツダスタジアムで優勝セレモニーをして、やっと実感が沸きました。 優勝のポイント 緒方:ジョンソンが春先にナゴヤドームで先発をした試合なんですけど、6回115球を投げて無失点。それで、7回からは今年から考えていた継投(中田廉→オスカル)を投入したんですけど、打ち込まれて5点差をひっくり返されました。 緒方:この時に、この中継ぎ陣の形ではダメなんだと思いました。新たに考えないといけないと。 緒方:そこでヘーゲンズを中継ぎにいれて、層を厚くしようと。その中には今村もいましたし、ジャクソンと中崎を含めた4人に7~9回を任せようと思ったんです。 緒方:結果、ヘーゲンズがうまくハマってくれた事で、7~9回の失点が非常に少なくなりましたし、この形で戦っていけば大きく試合が崩れる事も、勝ちゲームを逃すこともないなと。 緒方:まずは、そこが一番ですね。 野村:5点リードから逆転負けした試合がターニングポイントだったと。 緒方:ターニングポイントって派手に逆転勝ちとかをした試合ではないんですよね。 緒方:負けた試合からいかに学び、次の失敗をしないようにするか、自分の中で強く思っていました。 緒方:誠也のサヨナラホームランだとか、劇的な試合を周りの人達はターニングポイントと思われるかもしれないですけど、僕の中では負けた試合がターニングポイントなんです。 緒方:勝ちの流れで来ているのに、なぜ負けてしまうのか。今の形が悪い。これではシーズンを通して失敗を繰り返してしまう。という自分の中でのポイントでした。 野村:そういえば、よく監督室にお邪魔して話をしているけど、あの時は機嫌が悪かったね。 緒方:(笑) ── 広島テレビ「カープ25年ぶりの優勝!明かされるV7の真実」(2日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 | |
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安芸の者がゆく@カープ情報ブログ
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