骨折…リハビリ~再起へ 久本投手「勝負の年」始動 |
久本:気持ちは、去年よりも勝負できる気持ちで、楽しくてワクワクしています。 カープの久本祐一投手(36歳) 静岡県でチームメイトと始動しました。 2年前の試合中に左肘を骨折した久本投手は、去年1年間をリハビリに費やし、1軍のマウンドに立つことはありませんでした。 久本:状態的には良いですね。骨折した患部も何も無く、スムーズに投げれているので。 打撃投手として登板する久本投手。6割程度の力で投げ込みます。 菊池:毎年(久本投手は投げるのが)早いですけど、今年はそれ以上に早いので、早く試合のマウンドで投げたいんだろうなという思いは感じられますね。 育成選手から支配下選手に戻った今シーズンは、再び1軍で活躍するための勝負の年です。そのシーズンに向けて体を作り上げます。 短い休憩を挟みながら、負荷をかけた動きを続けます。筋肉の機能性と持久性を向上させるためです。 立林トレーナー:(久本投手の目的は)現役を長くやることですね。今でこそ(高年齢の選手が)増えましたけど、40歳というのは、やはり壁になる年齢なので。 静岡での自主トレを15年間担当しているスポーツトレーナーの立林聡さんが、久本投手の状態を、こう話します。 立林トレーナー:(久本投手は)ここに向けて合わせたということではないですけど、良い状態だと思います。 久本:(チームの)投手陣と勝負できるので、(キャンプは)すごくワクワクしています。(チーム内の投手に)勝たなければいけないし、勝てる自信はあるので。その為にキツい自主トレをやっているわけですから。 復活を目指す久本投手。まずはチーム内の競争に勝つことが目標です。 一緒に自主トレをする若手の中にも、ことし正念場を迎える選手がいます。 土生:今年は本当にラストだと思っているので、結果を出すしかないと思いますし、死にものぐるいで、結果を出しにいきたいと思います。 庄司:僕もラストチャンスだと思って、1軍にずっと帯同できるように、キャンプからアピールして頑張っていきたいと思います。 入団2年目の去年、右足の故障に泣いた中村祐太投手。今年は初めて1軍キャンプからのスタートです。久本投手からアドバイスを受けています。 中村祐太:「(キャッチボールでは)変化球も入れながら、自分の良い球を投げる過程を作っていけ」と言われました。 久本:チームが強くなるためには仲良しチームじゃ駄目だし、自分たちベテランが経験したことを、若手に伝えるのも大切だと思います。 この日、静岡を離れる菊池選手と野間選手はトレーニングの総仕上げ。全身運動を連続して行うサーキットトレーニングで、心肺機能と筋肉を極限まで追い込みます。 球場BGMに変化が… (野間がカラオケ) 和気藹々とした球場の雰囲気から一点、野間選手の打撃練習でカーブやチェンジアップなど変化球を織り交ぜて投げ込む久本投手。期待の若手に厳しい檄を飛ばします。 久本:カーブ! (カーブを打ち上げる野間選手) 久本:何で動くんだよ。我慢せえよ。軸をしっかり。 久本:初球カットくると思った? 野間:カットかなと。 久本:その感性だって。 久本:(野間選手は)変化球の時に上体が崩れてしまう。プロの打者ではあまりいないので、そこがまだアマチュアな部分だと思います。 野間:野手なので、投手心理をあまり聞けないですし、本当に勉強になります。 キャンプさながらの技術練習。この練習を支えているのは、全国から集まった友人達です。ノックや球拾いなどをボランティアで手伝っています。 久本:手伝ってくれている人達みんながシーズン最後に喜んでもらえるように、その為に僕達が頑張らないといけないんで。 久本:サンフレッチェが優勝したこともいい刺激になりましたし、(自分達も)広島を盛り上げていきたいと思っています。 多くの人に支えられた静岡での自主トレは、20日に打ち上げました。久本投手はいよいよ生き残りをかけた春のキャンプに臨みます。 ── RCCテレビ「RCCニュース6」(27日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
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