戸田隆矢 リリーフの光と闇の中で… |
先発へのこだわり 戸田:やっぱりあります。小さい時から先発しかやってきていないので、先発がしたいという気持ちはあるんですけど、でも今は中継ぎとして良い場面で投げさせてもらっているので。そこは本当にやりがいのある仕事だと思います。 貴重な中継ぎ左腕として、チームのブルペンを支える戸田隆矢。そんな戸田が会心の投球を見せたのが5月30日のオリックス戦。 1点リードの7回2アウト満塁の場面、打者は去年のパ・リーグ首位打者である糸井。 戸田:ランナーがいるのも頭に入っていなかったです。糸井さんだけを全力で抑えようと思って。 全てストレートで追い込み…4球目!最後のボールは最も速い145キロをマーク。三振に打ち取った。 戸田:めっちゃ嬉しかったです。 ── リリーフとしては最高? 戸田:それだけでワーって(盛り上がる)。4球ですよ、4球だけで。 戸田:だから中継ぎはやりがいのある仕事ですよね。 しかし、その3日後の日本ハム戦。 前田健太が8回2失点と試合を作り、2点リードで迎えた9回。 中崎が1点を失った場面で、戸田がマウンドへ。 ── 難しいマウンドだったのでは? 戸田:出た以上は言い訳はできないです。前に投げていた中崎さんやマエケンさんに失礼なので。 戸田:投げてたので!そこで…。 2者連続の四球で押し出し。前田健太の勝ち星が消えた。 戸田:一生忘れられないです。 戸田:その夜、寝て…朝までに5回くらい起きたんですけど、起きた瞬間にその風景しか頭に出てこない。 戸田:起きた瞬間にポンってそのシーンが出てくる。それぐらい辛かったですね。 前田健太:謝りにっていうのもおかしいですけど、「すいません」というか、そういう言葉を言ってきました。 前田健太:僕は全然気にしなくていいと思いますし、必ず投げる試合というのはプレッシャーがかかってきますし、ファンの方もたくさん応援してくれてます。こういう失敗を力にしてくれれば、必ず良い投手になると思います。 戸田:忘れようとは思わないんですけど、良い経験ができたなと、この先に思えるようになれればという気持ちで今は頑張っています。 ── 広島ホームテレビ「HOME Jステーション第1部」(16日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
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