チームを鼓舞する中堅選手! 32歳・天谷宗一郎 |
今シーズン初のお立ち台。黒田と並び、高らかに優勝を宣言した天谷宗一郎。 ここまで14試合のうち、8試合でスタメン出場しています。 わずかに規定打席に到達していないものの、6割の得点圏打率にチームトップの3盗塁。 さらに相手の隙を突く積極果敢な走塁に加え、守備でも思い切りのいい送球で1点を防ぐなど、走攻守に渡りチームを勢いづけています。 プロ15年目、輝きを放つ32歳の原動力は、強い「反骨心」でした。 天谷:沖縄キャンプ(2月)に行く前に、レギュラーがガチガチに決まっていて、レフトは外人、センターは丸、ライトは鈴木誠也だと思ってたんですよ。 天谷:だったらもうレギュラーを目指すのではなく、「自分のできることをやってやろう」と思えたのが良かったのかなと思います。 背水の覚悟で臨む15年目へ。去年は若手中心の秋季キャンプに32歳でありながら異例の参加。ガムシャラにバットを振り続けました。 オフには巨人の亀井らに自ら声をかけて合同自主トレ。他球団の選手からも刺激を受け、さらなる成長への糧としました。 オープン戦で結果を積み重ねると、開幕からも奮闘。今週から鈴木誠也が復帰してスタメンを譲る機会が増えているものの、昨日も延長10回に代打できっちりと犠牲フライを放つなど意地を見せています。 勝負強さが光る打撃 15年目で「発想の転換」 天谷:14年間で経験した事を考えたら、やっぱり「結果を気にして打席に入っても仕方が無い」というのはあったので。そこを一回抜きにして、対投手でどんどん打ちに行ってみようと。 天谷:そうしたらすごい打てたので、これを続けて行ければいいのかなと。15年目ながらに思いました。 進化を続ける32歳。中でも今シーズン、特に目を引くのが高い出塁率です。 象徴的だったのが開幕第3戦。3点を追う6回、1アウト満塁のチャンスで打席へ。 制球に苦しむ相手投手のボールをしっかりと見極め、フルカウントからの8球目を見逃して押し出しの四球。この貴重な1点が逆転への口火となりました。 天谷:もともと選球眼に自信があったので、「四球もヒットも同じ」と石井琢朗コーチがミーティングで何回も言われていましたし、そこは意識して四球をとろうと。 天谷:追い込まれたりしたら、何とか四球でもいいから塁に出るという意識ではいます。 好不調の波はあったものの、勢いづくと止まらない、「あっ」と驚かせるプレーを数多く見せてきた天谷。15年目の中堅選手となり、迎えた2016年。喜びも悔しさも知る32歳の躍動がチームを鼓舞します。 天谷:本当に優勝したいので、いつも石井琢朗コーチが言われている「心は熱く、頭は冷静に」でプレーしていきたいと思います。 ── 広島テレビ「進め!スポーツ元気丸」(10日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
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