8年ぶりカープ復帰・黒田博樹(40) 石井一久に語った本音と覚悟 |
きょう午後1時 石井一久(以下:石井):お願いします。 黒田:お願いします。 メジャーからのオファーを断り、8年ぶりの古巣・広島に復帰した黒田博樹。球団への熱い思いゆえの決断にファンも熱狂。その一挙手一投足が大きな注目を集めている。 8年ぶりに古巣復帰 注目を浴びる現状 石井:すごく歓迎されてますよね。そのフィーバーぶりをどう思います? 黒田:正直、ここまで皆さんに喜んでもらえるとは思ってなかったんで、ちょっと驚いてる部分と、あとはその分だけ結果を出さないといけないなというプレッシャーはあります。 石井:メジャーでトップを張るという事がどれほどスゴイか僕には分かるんで、そういう投手が日本に帰って来た時の衝撃というのは鳥肌が立つような感覚があるんですけど。 黒田:そのまま去年のシーズンのように今年できるかというところ、それが今一番難しいかなと思ってますし、色々順応していかないといけないところはたくさんあると思うんで。それが今は一番不安かなとは思ってます。 黒田博樹が感じた メジャーと日本の違い 日本で11年、メジャーで7年。その両方でエースと呼ぶに相応しい実績を残してきた黒田だが、それでも8年ぶりの日本では対応しないといけない事は山ほどある。 石井:僕もメジャーを経験した時、ストライクの中で勝負するじゃないですか、日本というのは何かスイライクゾーンからまた1個2つぐらいアクセントをつけてボール球を投げて勝負していくというところで…。 黒田:自分の頭の中で何か変えないといけないかなという気持ちもあるんで、やはりストライクゾーンでボールを動かして勝負していくだけだと、こっちは結構コンタクトする打者もいると思うんで。 黒田:そういう部分でもちょっと、実戦の中で自分で何か感じながら投げていかないといけないんじゃないかなと思ってますけど。あとは細かいボールなりマウンドなりというのが、自分の中ではもう少し時間がかかるかなとは思ってます。 メジャー経験者が感じた 「マウンドの違い」 黒田が特に気になっているというのがマウンドの違い。一般的にメジャーのマウンドの方が日本と比べて固いと言われている。 黒田:どうでした?石井さんが帰って来られた時、マウンドは。 石井:僕は行った時よりもちょっと固くなったなと思ったんです。僕が辞める頃にはメジャーに近くなりましたね。 黒田:特に沖縄なんで土質も砂地のような感じがするんで、ちょっと自分の中ではもう少し左足がしっかり(土を)噛んでくれればいいかなとは思うんです。そこがちょっと物足りないかなと。 石井:やっぱり着いた後の蹴りというか。 黒田:そうですね。前に乗っていく時にちょっとブレてしまうというか、そこが現時点では気になってる所かなと思いますけどね。 8年前と今の自分 黒田博樹の変わった事 かつてはストレートとシュートを軸にした強気な投球。 メジャーに行くと動く球を身につけて「打たせて取る」スタイルを確立した。 そんな進化し続ける男は今の自分を冷静に見つめている。 石井:8年前と変わった事、色んな変化がありすぎてこの時間では語れないとは思うんですけど。 黒田:(笑)一番は年齢ですね。それが一番ですし、それはどうしても避けれないところだと思いますし、過去のものを追いかけすぎるとおかしくなってしまうとこもあると思うんで。 黒田:体力的な部分では20代の頃のようにはいかないんで、やっぱりどこかで捨てながら拾いながらやっていきながら、また自分で新しい投球スタイルを作っていかないといけないかなと思います。 古巣・広島の空気と 自分の役割・立場 2年連続CS進出と勢いのある広島。12球団でもっとも遠ざかっている24年ぶりのリーグ優勝へ、エースの復帰と共に期待は高まっている。 石井:チームの雰囲気ってどうですか? 黒田:若い選手もすごく多いですし、特にマエケンを中心に投手陣もしっかりまとまってますし、すごく楽しみかなとは思いますけど。 石井:背中をすごく見られる立場かと思うんですけど、そこで黒田投手の役割というか、立場についてはどう思われます? 黒田:そこはしっかりしないといけないなと思いますし、自分自身でもそんなに口で色々と言うタイプではないんで、グラウンドに立つ姿で若い子達に伝えられる事があればいいかなとは思ってますけどね。 40歳、黒田博樹 日本球界復帰への覚悟 魂でプレーする男・黒田博樹。並々ならぬ決意で臨む今シーズンへの思いとは。 石井:僕の中では最後の「野球に懸ける男」みたいなイメージがあるんですけど。 黒田:1回初心に戻っての新しいチャレンジかなと思ってますし、だから目標というのはチームの力にどれだけなれるかという事の方が大きいです。 石井:たぶんアジャスト能力はハンパじゃないんで。 黒田:んーでも難しいですよねぇ。年齢を含めて自分の中ではすごい恐怖心もありますし、相当な覚悟を持って来てるんで、ダメだった時の自分の中での恐怖心は、アメリカで失敗する時より怖いと思うんで、それなりの覚悟を持ってやらないといけないかなと思ってますけど。 石井:ケガなく1年頑張ってください! 黒田:ハイ。ありがとうございます。 石井:今日はありがとうございました。 黒田:ありがとうございました。 ── フジテレビ「LIVE2015ニュースJAPAN&すぽると!」(22日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
安芸の者がゆく@カープ情報ブログ
プロ野球・広島東洋カープに関連した情報等をお届けする個人ブログ。速報・話題・予想先発・2軍情報など