カープグッズ誕生物語 カープ安全スニーカー |
続いてのカープグッズはこちらのスニーカー。一見すると普通のスニーカーですが、実は安全靴なんです。 作っているのは東広島市のノサックス。 ── こんにちは~よろしくお願いしますー。 ノサックス・野口副社長(以下:野口):いらっしゃいませー。よろしくお願いします。 ── あった!見てください!これがカープの安全靴! ── 安全靴っぽくない…あ、足元!足元!履きこなしてらっしゃいますね。 野口:そうなんですよ。スーツにも合うので、営業がてらいつも履いています。 ノサックスは1924年に創業。主に漁業関係者の長靴を作るメーカーでした。 戦後、皮とビニールを貼り合わせた低価格の靴を販売して大ヒット。 そんなノサックスが安全靴を作ることになった経緯は? 野口:戦後、広島に戻ってきたウチの祖父がですね、紳士靴を作るのもええし、長靴を作るのもええけど、今からは広島に工場が増えて、働く人が増えて、鉄道もどんどん復旧して、経済が発展していくんで、働く人のための靴でもっとちゃんとしたのを作ろうやと。 安全靴の製造はノサックスの転機となりました。当時、日本になかった安全靴を作る会社の先駆けメーカーとなったノサックス。靴作りを行っていたノウハウを活かし、一から自社で安全靴を作る事ができるのが特徴です。 「安全靴」とは危険な場所などで作業をする人の足を守る靴で、つま先に鉄や樹脂などを入れて重さに耐えることができるようにしてあります。 こちらは実験の様子。通常の靴に高さ1メートルから7キロの重りを落とすと…。 ── 痛い…。 野口:こういう事になります。骨とかもムチャクチャですよね。 では同じ条件で安全靴の上に重りを落とすと? ── おー…。 ご覧のように衝撃は伝わるものの、足の指は守られています。粘土の形を見ると、その差は歴然。 ── こんなに樹脂が軽いのに足を守ってくれるんですね。 この技術を導入して、去年9月に誕生したのがカープ安全スニーカー。赤・白・紺色を使った3種類が販売されています。 ── この靴を作ろうと思われた一番最初のきっかけというのは? 野口:一番最初ですか?本当の事を言っちゃうと、スタジアムで応援してる時に思いつきました。 野口さんは熱烈なカープファン。マツダスタジアムに応援に行く事もしばしば。そこである光景を目にします。 野口:ユニフォーム着て応援しますよね。でも足元は統一されてない。カープの靴というか、赤とか白とかで統一されてるわけでもないですよね。 野口:それで色んな靴を履かれて来られてるんで、そこでアレッと思いました。靴屋ですしね。統一された靴みたいなものがないんだなと気づいたとこが出だしです。 カープを応援するなら足元もカープグッズで!そして男女ともに履けて日常でも仕事でも使える靴を作りたい。それが出発点でした。 野口:僕も含めてですけど、カープ親父もカープ女子に負けないで、元気に仕事をして元気に応援する、そういったお手伝いが出来たらいいなと思います。 もちろん本来の役割である安全性には絶対の自信も持ちます。先端には樹脂を入れ強度を高め、カカト部分には衝撃エネルギーの吸収性能を持たせます。 そして靴底には滑り止め加工。 ではどれぐらいの滑り止め効果があるのでしょうか?滑りやすくグリセリンを塗った30度の角度の鉄板に立ってみると…。 一般的なスニーカー ── 滑りますね! 普通の靴だと鉄板の上で止まっている事は出来ません。では「カープ安全スニーカー」で挑戦! ── あ、滑らない!いや、びっくり~。すごいですね。あれだけツルツルだったのが信じられないような。 野口:横の動きというのは現場でもよくあるんで、真っすぐだけではなく横にも滑りにくいような、そんな形にしているんです。 機能性だけでなくデザインにもこだわった「カープ安全スニーカー」は発売直後から大反響。普段は安全靴を取り扱わない店でも販売が始まりました。 ミタキヤ・大井専務:お仕事などで安全靴をお求めになる方がカープも大好きなので欲しいというお客様も当然おられるんですけども、もうこの靴を見かけただけで「あ、可愛い」とご購入いただいたりだとか。カップル、ご夫婦で履かれて球場に応援に行こうとかですね。 その売り上げは従来の安全靴の数倍。今後は子供用サイズの展開も考えているそうです。 野口:この靴の売り上げそのものが大事なのではなくて、この靴をたくさんの方が履いてくださって、一生懸命応援されて、それがカープの勢いになるというのを僕は望んでいます。 ── RCCテレビ「RCCプロジェクト Eタウン」(24日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
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