わたしと齊藤 忘れられない2014 |
広島を離れる事になった齊藤悠葵。私はまさかこの日が来るとは思っていませんでした。 広島市 11月26日 ユニフォームを脱いだ齊藤君は、東京のスポーツ関連の会社(喜田剛と同じアンダーアーマー)に就職しました。 齊藤:(野球を)やりきりました。 わずかな希望を持って過ごした齊藤君の1年を、私は間近で見てきました。 わたしと齊藤 忘れられない2014 愛知・豊橋市 1月 1月、齊藤君は愛知県にいました。親しい元同僚(巨人・大竹)の誘いで自主トレに臨んでいたのです。 福井商業時代、甲子園に出場し、ドラフト3位でカープに入団。一時は左のエース候補とまで呼ばれましたが、6年目に入った時に背中とヒジを痛めました。 齊藤:去年はほとんど出来ていなかったので…スピードも出ず、自分でも不安なまま投げてたというか、今年は「ヨーイドン」から、しっかり自信のあるボールというのを投げていきたいです。しっかり自信を持って1軍で投げれるように。 目指すのは140キロ台のストレートと、キレのあるスライダーを武器に9勝を挙げた2009年の自分。あの頃の自分を取り戻したいという齊藤君の決意を強く感じました。 福井・越前市 5月24日 しかし、結果はなかなかついてきませんでした。球速が思ったほど上がらず、打ち込まれる事もしばしばでした。 由宇練習場 8月14日 シーズンが進むにつれ、2軍の登板機会すら減って行きました。 試合が終わって齊藤君がグラウンドに現れました。居残り練習に登板する為です。試合に出れないなら練習でアピールするしかなかったのです。 齊藤:腐らず諦めないようにだけはして、とにかく最後まで自分で求めているところは求めていきたいと。 齊藤:暗っ(笑)暗いっすよぉ。 どんなに汗を流し、練習に打ち込んでも自分の納得する球が投げられない。 齊藤:やっぱり野球は楽しいっすよ。 Q.今も楽しい? 齊藤:今はあんまり(笑) 大野練習場 9月7日 久本:(齊藤)ボールは良いっすね。ほんとに良くなりましたね。 由宇練習場 9月22日 9月、シーズンは終わろうとしていました。齊藤君に与えられた久しぶりのチャンスは、最終戦の直前でした。 1イニングを3人で抑えますが、この日の最高球速は130キロ。 ファーム最終戦 9月23日 横山竜士投手引退 ファン:横山さんお疲れ様でした。 横山:はーい。疲れました。 齊藤君には胴上げも拍手もありませんでした。 齊藤:「来年の構想には入ってないから」と言われて、「すごくもったいないな」とは言ってくださったんですけど。結構、苦しくて自分でも限界かなと思っていたので、潔く退いたというか。 広島駅 11月30日 楽しかったはずの野球。それが初めて苦しくなりました。それでも最後まで泣き言すら漏らさず、プロ野球人生を全うしました。 Q.今どんな気持ち? 齊藤:まぁ、普通に新天地でも頑張りたいって感じです。 齊藤:広島ですか、人情深い街だと思いますね。僕の中では第二のふるさとですね。 ── RCCテレビ「RCCニュース6」(17日放送)より |
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