| 優勝直後に急逝の妻と共に “名物タコス”店主の思い |
こちらの男性も、ある思いを胸にカープの優勝パレードを心待ちにしています。  岩国市でカープファンが集まる居酒屋を経営する村中敬暢さん。カープの選手達には少し知られた存在です。   大のカープファンの敬暢さんは、2008年に2軍本拠地・由宇練習場を盛り上げようと移動販売「まぁちゃんのタコス焼き」を開店。2軍の試合がある日には、由宇練習場でタコスを販売しています。   店名の「まぁちゃん」は、妻の雅子さんのニックネームから付けました。   村中さん：ルナが何十個と頼んでくれて、小窪選手も大好きです。   村中さん：エルドレッドも由宇練習場に来たら、必ずファミリーも買って帰ってくれます。  今年のV7達成に大きく貢献した丸選手も、2軍時代は好んで食べていたといいます。   いつしか「まぁちゃんのタコス」は由宇練習場の名物となり、行列が出来るほど大人気に。  村中さん：平日（の試合では）100個、週末になると200個。（タコスを）焼きっぱなしで試合は見られないです。   ── 焼いては奥さんに渡しての繰り返し？ 村中さん：その繰り返しです。ずっと。 敬暢さんがタコスを焼き、妻の雅子さんが接客を担当。  初めはカープに全く興味がなかったという雅子さん。球場に通ううちにすっかりファンになったそうです。  そんな二人が夫婦そろってタコスを売る。その姿をもう見る事は出来ません。 9月15日、雅子さんが急逝。  雅子さんは子供を学校に送り出した後、心臓発作を起こし、眠るように亡くなったそうです。夢にまで見たカープのリーグ優勝から5日後の事でした。  深い悲しみの中でも、カープの試合のある日には必ず店を開けた敬暢さん。    これまでと違うのは、厨房に飾られた雅子さんの写真。  そして、小指には雅子さんが付けていた結婚指輪。  村中さん：最高の歓喜と最高の悲しみが同時に来ちゃったので、これから先も忘れられない年になりますね。僕ら家族にとっても。  明後日の優勝パレードには、雅子さんと共に参加するつもりです。 村中さん：たぶんですけど、僕がパレードを見て喜んでいる姿を、横で「念願叶って良かったな」って表情をして、喜んでくれていると思います。  村中さん：とにかく今年はもういろんなことで楽しみたいです。女房と一緒に。  ── 広島ホームテレビ「HOME Jステーション」（3日放送）より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
安芸の者がゆく＠カープ情報ブログ
プロ野球・広島東洋カープに関連した情報等をお届けする個人ブログ。速報・話題・予想先発・2軍情報など
