型抜き・巻き取りに技術 カープマスキングテープ |
最初に紹介するのは「マスキングテープ」 作っているのは福山市の丸天産業。 1973年創業、食品用のラベルや包装用シールを手がける会社です。 マスキングテープ作りを始めたのは3年前。紙製の手で切れるテープで、貼って剥がせるのが最大の特徴。ノートや便箋などをデコレーションして楽しむ事ができます。 ── これ本当に色んなデザイン、色んな形、色んな物があるんですけど、これをちょっと切ってみると…これすぐ切れちゃうんですよね。切り口がナチュラルな風合いで良いですよね。 丸天産業・佐藤常務(以下:佐藤):マスキングテープに使われる紙というのは、繊維層があまり目立たないものなので、手に合った感じで、手の角度によって切れ方が変わってくるので、それも面白いところだと思うんですよね。 この技術を使い、去年発売されたのが「カープ坊や」や選手などがプリントされた「カープマスキングテープ」。これまで15種類が発売されてきました。 その開発のきっかけはというと…。 佐藤:2年前の11月に「ビジネスマッチングフェア」がありまして。 ビジネスマッチングフェアとは広島の製品や技術をアピールし、販路拡大を狙う県内最大級の商談会です。 そこで自社のマスキングテープの営業を行っていた佐藤さんの前に現れたのが、なんとカープの松田オーナーだったのです。 佐藤:松田オーナーさんがうちのブースに来て下さいまして、第一声が「何に使うの?」と言われまして「マスキングテープです」と答えたんですけど、なかなかピンと来られなかったみたいで、説明をさせてもらったところ…「すぐやるから!」ということで。 松田オーナー(再現VTR):おもしろいな!これいいな! 佐藤:嬉しかったですねぇ。 佐藤:やはり球場、野球観戦にもよく行ってますし、僕としても一ファンとしてもグッズを取り寄せて野球観戦に行ってる中で、まさか自社商品がこういった形で世に出るとは思ってなかったんで。 佐藤:本当に夢じゃないかなと思うぐらい大きな出来事でしたね。 丸天産業のマスキングテープの特徴。それは特許技術により直線だけではなく曲線にもカットされていること。 マスキングテープの製造は専用の型抜き機で行います。 部長:こちらの方で型抜きを行っております。こちらのマグネットシリンダーに刃型をセットして、回転しながら刃を入れて製品を作り出しています。 くりぬいたテープは人の手で巻き取り製品化。ここで大切なのが上下がズレないようにする事。特に曲線のテープは難しいそうです。 部長:巻きの中心に持ってこないといけないので、ピンと張った状態で巻き取るという形で、張り具合が難しいです。 ── ちょっとこの芯からはみ出してしまうと、もうこれはダメ? 部長:そうですね。はみ出した部分が外気に当たってしまうので、製品としてはよくない物になりますので、必ず軸の主管の真ん中にくるようにして、出てこないようにまっすぐ巻きます。 ── それを人の手でやっているところを見てみたいです。 部長:これはちょっとすみません。お見せできないんです。企業秘密で。 カープのマスキングテープは去年の1年間で5万本製造。一つ400円前後のグッズながら売り上げは1億円を突破。主力商品になりました。 ── 本当に色んなデザインがあるんですけど、例えばこれ…何かと思ってよく見てみたら「マエケン体操」?面白い(笑)番号が振ってあって、この番号通りにするとマエケン体操ができると。 マスキングテープはいまやカープファンのグッズや日用品を彩っています。 またこのスープのマスキングテープを見て中日、ヤクルト、さらにはJリーグのチームからも製作依頼が殺到。全国的に人気が高まっています。 ── 今年のカープも期待要素がたくさんありますし、球場に来られる方もきっと多いと思うので、皆さんに手にとって貰いたいですね。 佐藤:そうですね。カープファンの方を飽きさせないような商品を作っていきたいです。 ── RCCテレビ「RCCプロジェクト Eタウン」(24日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
安芸の者がゆく@カープ情報ブログ
プロ野球・広島東洋カープに関連した情報等をお届けする個人ブログ。速報・話題・予想先発・2軍情報など