【広島のニュース】── 広島県は4日、市町等による警戒避難体制を特に整備すべき区域として、津波防災地域づくりに関する法律第53条に基づく「津波災害警戒区域」(イエローゾーン)を指定。
津波災害警戒区域指定範囲は、既に公表されている津波浸水想定区域と同一範囲となっており、広島市の沿岸部から中心部(マツダスタジアムを含む)にかけての浸水が想定されている。
津波災害警戒区域に係る津波の条件としては、「最大クラスの津波」(発生頻度は極めて低いものの発生すれば甚大な被害をもたらす津波)及び「津波到達時間が短い津波」を条件に、内閣府「南海トラフ巨大地震モデル検討会」が公表した津波断層モデルに加えて、瀬戸内海域の活断層及びプレート内地震による5つの津波を選定。地震による地盤の沈下、堤防が破壊されたなどの悪条件下を前提に計算条件を設定し、津波浸水シミュレーションを行ったというもの。
東日本大震災から8年が経ち、将来起こりうる常識の外にある地震に備え、沿岸部に住む広島県民は避難場所などをあらかじめ検討しておく必要がある。
── SOURCE:「広島県」