トレーナー・苫米地(元投手)の思い |
朝早く故障者の情報を確認するカープの苫米地トレーナー。黒田投手のケアを担当することもあります。 苫米地:最初は正直(緊張)しましたが、前田智徳さんを1年見させていただいたので慣れはしました(笑) 一度はスポットライトを浴びた男は裏方としてチームを支えます。 苫米地:もちろん失敗したことをメインで伝えることになってくると思うんで、自分の経験を生かすためにはこの仕事が…。 超音波を当て、硬くなった筋肉をほぐしていく。苫米地鉄人さんは9年前までカープの投手でした。 ── 苫米地さんのセールスポイントをお聞かせ下さい。 入団当初の苫米地:自分は三振を取れることが一番…。 苫米地:1日でも早く1軍で登板できるように、1日1日大切に頑張っていきたいと思います。 99年、ドラフト6位でカープに入団。同期入団の河内投手と共に「ウッチー・ベッチー」として売り出し話題になりました。 切れ味鋭いスライダーを武器にルーキーの年から活躍しましたが、相次ぐケガの影響もあって2006年に戦力外通告。そのまま引退しました。 苫米地:本当にいい所も悪い所も経験させてもらったので、華やかな事も、ケガしてしんどい事も。本当にそれが今生きるんじゃないかなって思っています。 故障がちだった自身の選手生活をきっかけに志したトレーナーへの道。引退後、3年間専門学校に通い、鍼灸師の国家資格を取得。 Q.カープに復帰した時の気持ちは? 苫米地:選手時代(一緒に)やっている人も、まだいっぱい残っていたので。 苫米地:立場が変わってしまったので最初はどう接していいか迷ったりしましたけど、同期がまだいるので、受け入れてくれたのが嬉しかったですし、逆に言ったら本当にやらなきゃいけないなと。 トレーナーとしてカープに復帰して4年目。 苫米地:僕にいじめられているメンバーです。 今年から高卒1年目の強化指定選手のトレーニングを任されるようになりました。 若手選手の体作りにはいっそうの神経を注ぎます。自分と同じ失敗を繰り返してほしくないという思いからです。 ドラ7・多田:ちゃんとやる時はちゃんとやる。でも楽しい雰囲気でやらさせていただいています。 ドラ3・塹江:自分の経験を踏まえて話をして下さるのは僕たちルーキーにとって重要な事だと思いますし、すごく良い経験をさせてもらっています。 苫米地:プライドを捨ててじゃないですけど、若い選手は特になりふり構わずやってほしいやってほしいと思いますね。 若くしてケガに悩まされた苫米地さん。選手の気持ちと痛みが分かる立場から縁の下の力持ちになっています。現役時代に達成できなかった優勝については。 苫米地:いま一応、1軍にもちょっと携わらせて頂いているので、ホッとする面が一番大きいのかもしれないですね。 裏方として選手を支える道を選んだ苫米地さんの活躍が、明日のカープを強くします。 苫米地:技術はないですけど、気持ちだけは一生懸命。できることをやっていきたいと思います。 ── 広島ホームテレビ「HOME Jステーション第2部」(18日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
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