黒田博樹(40)の野球哲学 後輩に伝えた一球の重み |
黒田が広島時代に激怒した事件 一昨日、Going!は黒田を激怒させたという選手を訪ねるために宮崎へ。 我々の取材をOKしてくれたその選手は…、広島一筋18年目を迎える捕手・倉義和。 ── 黒田投手に怒られたことがある? 倉:ハイ(苦笑) ── 本当ですか? 倉:そうですね。 倉:キャンプで黒田さんの球を受けていて、(ボールをとる時に)ミットが良い音が鳴らないと…。 倉:いきなりもう黒田さんが「もういい、やらない」と言われて、そのまま引き上げて行かれて。 倉:ヤバイ!と思いながら…。 温厚な黒田が激怒した事は当時の新聞でも報じられた。 ブルペンで黒田のボールを捕っていた倉は良い音を鳴らす事が出来なかった。すると黒田は緊張感の無い倉に激怒し、投球練習の途中で出て行ってしまったのだ。 倉:常に練習の時から自分の中で取り組んで緊張感を持って一球一球、試合のつもりでやっていく。というのが黒田さんから学んだことだと思いますね。 黒田が伝えたかったのは一球の重み。 黒田は投手の命である利き腕でボールを止めに行くことも、それほど一球にかける思いが強いからこそ、ブルペンで緊張感の無い倉に激怒した。 当時、黒田はこう語っている。 黒田:絶対ブルペンで投手をピリッとさせるのは捕手やぞ。捕手がどれだけ投手に緊張感を持たせられるか。ブルペンの緊張感は絶対大事。そうしないと投手は絶対に伸びない。 倉はあの日以来、ピッチングマシンを相手に一人キャッチングの練習に励んだ。 そして信頼を取り戻した倉は、1歳年上の黒田がメジャーに行くまでバッテリーを組み、黒田専属捕手と言われるまでになった。 倉:黒田さんが広島に帰ってこられるまでは、絶対に現役で居続けようという思いはずっと持ってました。 倉:黒田さんとバッテリーを組んで試合に勝つというのが目標ですね。 ── 日本テレビ「Going! Sports&News」(1日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
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