黒田投手復帰後初 たっぷりと独占インタビュー |
黒田:質問1個だけやろ?(笑) 横山:そりゃあ、そんな事したら大変な事になりますよ。 黒田:(解説者・横山竜士として)デビュー?デビューっすか? 黒田:これは敬語の方がええの?普段通り? 横山:そりゃあもう普段通りで。 黒田:タメ口?(苦笑)タメ口難しいなぁ。 横山:普段通り敬語で。 黒田:なんやそれ(笑)普段通りって(笑) 横山:似合いますね。ユニフォーム。 黒田:似合いますか!? (一瞬の静寂) 横山:似合いますね。 黒田:ハイ。へっへっへ。 横山:いや、あの、どうなんすか。その…。 黒田:いきなりいくんかい! 横山:いきなりいきますよ? 黒田:よっしゃ、来い。 カープのユニフォームに着替えた気分は? 横山:カープのユニフォームからドジャースのユニフォームを着た時の気持ちと、ヤンキースからカープになった時の気持ちって、どうなんかなぁと思うんですけど。 黒田:一番はやっぱり知った仲間というか、一緒にやったメンバーが数人いるというのがすごく安心感もあるし、スタッフも含めて裏方さんも知った顔がいるんで、そういう部分ではすごくやりやすいという感じはしますね。 背番号「15」番 約束を果たした? 横山:背番号「15」番というのを球団が残してくれてたわけじゃないですか、ファンの人もずっと待っていた中で、約束を守るという形で広島に戻ってこられて…どうなのかなと。 黒田:あの、まず約束した覚えはなかったですけど(笑)帰るなら…日本球界に戻るならカープに戻るしかなかったですし、それは自分でも口にはしてました。その中でいつのまにか自分でレールを引いて、そのレールの上に自分で勝手に乗っていたような気はしますけどね。 横山:そうなんですねぇ(カンペを読む) 黒田:カンペ?(笑)いいね、初々しくて。 横山:アメリカで…。 黒田:ちょっと待って、思いっきり読んでるやん(笑) 8年ぶり 環境の違いは? 横山:アメリカで!…アメリカにいる時も!カープの成績とか…ここ数年、カープ女子なんていう言葉も出てきまして、すごい盛り上がってるんですけど、そういう様子はアメリカからも気になったりしてたんですか? 黒田:多少、そういう情報というのはありましたけど、実際自分がこっちに来て、昨日からキャンプに入って、ここまで人が多いと思わなかったですし、それこそ8年前と比べると全然雰囲気が変わったかなとは思います。 横山:キャンプ地も、日南も、それこそマツダスタジアムとか、ここの球場とかも8年前と変わってると思うんですけど、環境的にはどうですか? 黒田:環境的にはやりやすい雰囲気を作ってもらってると思いますし、そういう意味では球団には感謝してますけどね。 日本に戻るという決断 …なぜ? 横山:みんなに聞けって言われるんですけど、なんで日本に戻ろうと思ったんですか? 黒田:なんで?(笑)難しいっすねぇ。でも自分の中で、どこかでこういう決断をしたいなと。できるとは思ってなかったですけど、どこかでアメリカに行った時に、カープファンの人に良い思いをしてもらいたいなと、どっかで自分の中で思っていましたし。 黒田:それを励みにというか、むこうで何とか結果を出して戻りたいなという気持ちが、どこかであったんじゃないかなと思います。 横山:正直、日本に帰って来たい気持ちはずっとあったんですか? 黒田:そうですね。こればっかりは1年1年自分の体がどうなるか分からないですし、自分の成績がどうなるか分からないんで。こればっかりはタイミングというのがあると思いますし、そういう意味では自分でも先が見えなかったというか、あんまり想像はできなかったですけどね。 お金以上に求めるものが広島に? 横山:お金の話になりますけど、ものすごい額のオファーがあったのにも関わらず広島に帰ってくるという。何かその広島に欲しい物があった? 黒田:欲しい物?(笑) 横山:お金以上に欲しい物が! 黒田:うーん、どうですかね。僕がいた8年前はカープはずっとBクラスでしたし、それこそ他球団から見るとチーム的、戦力的に見ても劣るチームでしたし、そういう給料の面でもね。あんまり良い境遇ではなかったと思うんですけど。 黒田:そういう中で、こうやって僕が帰ってきたことによって周りを見返せるじゃないですけど、周囲の見方を変えれるというのは多少なりともあったと思います。 黒田:あとはたくさんお金を稼いで、それをファンに見せてそれで夢を与えるというのも一つのプロ選手として大事な事だと思いますけど、今回の決断で少しでもファンの人の心を動かすことがあれば、それもまた一つのプロ野球選手として大事な事かなと思うんで。 去年8月20日の土砂災害 被災地に足を運んで 横山:話は変わるんですけど、心を動かすということで、去年の8月に広島で土砂災害がありました。被災地に黒田さんが足を運ばれたと聞いたんですけど、実際にご覧になってどうでしたか? 黒田:当然その時はアメリカにいたんで、詳しい事も分からなかったですし、ただ映像とかだけでは分からない事がたくさんあったと思うんで、その中で機会があれば自分で行ってみたいというか、そういう気持ちになりましたし。 黒田:そこで自分が行く事によって、被災された方が気持ち的に多少、一瞬だけでも気が紛れるんならそれで…。 横山:黒田さんに会って勇気を貰ったという方が本当にいらっしゃるらしいんですけど、プロ野球選手ってなんなのかなと、勇気を与えられるって。 横山:僕らがグラウンドに立ってる時はファンの方から勇気を貰って頑張ってる部分というのはスゴイ感じてたんですけど、僕は20年間やってもファンの皆さんに勇気を与えられてるというのはあんまり実感した事がなくて。 横山:今回、黒田さんが被災地に行かれて、黒田さんと会話して勇気を貰ったという人がいらっしゃるらしいんですけど、そういうプロ野球選手ってどうなんでしょう。 黒田:どうなのって(笑)でもアメリカに行って自分の小ささというか、そういうのも感じましたし、やっぱり応援してもらうのも当たり前ではないなと感じたんで、広島に帰ってきて少なからずそういう人が、自分が行く事によって気持ちが変わるということは、行ってみないと分からないですし、それでどういう力になるかというのも僕自身分からなかったんで。 黒田:そういう意味でも多少なりとも気が紛れてくれたらなと。すごく僕にとっては良い経験、機会を貰ったかなと思います。 横山:(…) 黒田:もう終わり?オレが質問しようか?引退してどうなん? 黒田投手からの質問 引退してからの心境は? 横山:引退してやっとプレッシャーから解放されたかな~と、自分で思ってたんですけど、まさかこういう形で黒田さんからプレッシャーを受けるとは。 黒田:なんでや(笑)また野球をやりたいなとは思わない? 横山:今日とかキャンプを見てて…キャンプ入る前ってすごくナーバスになるというか、でも入って体を動かして汗をかいたら楽しくて気持ちも上がってくるんですけど、今日なんかキャンプ見てても「楽しそうだな~」と思う部分もありました。 黒田:引退してから何ヶ月? 横山:5ヶ月ぐらいになるんですかね。 黒田:5ヶ月経って、いざこのキャンプを迎えて「もう一回やったろうかな」という気には?もう1年やりたかったなとか。 横山:それは黒田さんがもう少し早めに帰るって教えてくれてたらね。 黒田:ハッハッハ。それは別に人のアレで決めんでええやん(笑) 新井選手と打ち合わせた? 横山:新井と二人で一緒にFAで出られたじゃないですか。それで新井と同じタイミングで帰ってくるというね、二人の中で打ち合わせ的なものがあった? 黒田:それは全然無いけど、入団会見の時も言わせてもらったけど、そういう球団の懐の深さ、そういうのをすごく感じましたし、新井自身も一緒にプレーしたいという事も言ってましたし。 黒田:お互いタイミングよかったというか、そういう感じですよね。 40歳… 今後どうするんですか? 横山:新井も僕と同級生で若くないですし、黒田さんも40歳ですけど、どうするんすか? 黒田:本当に来年の事を考えて野球をする年齢でも無いですし、一球一球、一試合一試合、それはアメリカに行った時からそういう気持ちでやってたんで、それ以上にこれからまたそういう気持ちを強く持ってやりたいなとは思います。 引退について考えることも? 横山:やっぱり気持ちの中で引退というのは心の片隅に? 黒田:当然。もう何年も前からそういう気持ちではいるし、やっぱり年齢を重ねていって自分の気持ちを…まぁ分かると思うけどもね。ケガもしたし、自分の気持ちだけではどうにもできない部分というのはあると思うし。 黒田:あとはそれなりにマウンドに立つ為には、体も気持ちも全て追い込んでマウンドに上がらないといけないんで、そういう部分では段々苦しくなってくるというか、そう考えるとそう長くはないかなと。 横山:それはやっぱり黒田さんの言う一球の重みになってくる? 黒田:そういうモチベーション、マインドでやれば、おのずと良い結果が出ると思うし、それでダメだったとしても悔いはないかなと思うんで。 目の前の目標というのは? 横山:目標というのを聞きたいんです。遅くなったけど「この本」を読ませて頂いたんです。 黒田:遅いな!(笑)遅いわ!(笑) 横山:遅いんすけど、この本に「目標は目の前のものにこだわる」と書いてあるんですね。先の事を見通してやるというよりも、目の前の目標をこだわってやると書いてあったんですけど、現時点で目の前の目標を。 黒田:シーズンが始まっての、自分が与えられた登板日の一戦目というか初登板。現時点ではそこが目標になるんじゃないかなと思うし、そこを目指して調整していこうかなと。 横山:黒田さんにとっての広島。出身は大阪なのに本当に広島が好きだとおっしゃってるんですけど、なんかあるんですか?広島に。 黒田:なんかって言うよりも、一番最初にプロ野球選手としてスタートしたのが広島でしたし、それこそ一番住んでる時間が長いような。アメリカに行っても広島に遊びに来たりしてましたし。 黒田:その中でみんなすごく、ファンの人達もよく声をかけてくれますし、色んな仲間も広島に多いですし、なんか愛着はありますけど。 横山:今日はありがとうございました。 黒田:あ(りがとうございま)した。 (以下、番組後半に公開された未公開部分) 黒田投手からの質問 どういう解説者になりたいの? 黒田:解説者としてはどうなの? 横山:解説者といってもまだ解説の仕事は一回もさせてもらってません。どちらかという広島の方でバラエティ的な…。 黒田:バラエティしてるの?(笑) 横山:バラエティの仕事の方を多く頂いてます。 黒田:解説者としてはどういう解説者になりたい? 横山:解説者としてどういうことを求めますか?黒田さんは。 解説者・横山竜士へのエール 黒田:見方見方で打者と投手は違ってくるとは思いますけど、やっぱり自分のやった経験を伝えるというのがやっぱり…視聴者の人には難しいかもしれないですけど、同じ選手としては自分の経験した事をね。言えない事もあるかとは思いますけど。 黒田:毒舌でいきますか?ハッハッ、毒舌キャラでいきましょうよ。 横山:まだ僕1年目なんでね、なかなか難しいところもあるんで、謙虚に行きたいなと思います。 黒田:何か「色」をね、出してほしいなとは思いますけど。 ”サメを釣った話”は本当なのか? 横山:僕の見間違いじゃなかったら、何年か前に「黒田、休日にサメを釣る」という記事を見たんですけど。 黒田:ハイハイ。アメリカのキャンプでたまたまキャンプ地の家の前が海だったんで、それこそアメリカのキャンプは昼ぐらいに終わって昼から全くやる事がないんで、そこで釣りをしたりサメを釣ったりね。 横山:それはどれぐらいの? 黒田:4~5メーターはあった。 横山:えっーーー?ホントですか?(笑) 黒田:ハッハッハ。これぐらいやった。 黒田:これぐらいの奴をiPhoneでアップで撮って、みんなに4~5メーターって。 横山:これぐらいでも相当引きが強かったのでは? 黒田:結構すごかったね。 -完- ── RCCテレビ「イマなまっ!」(19日放送) |
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