”広島愛” 黒田投手 被災地秘話 |
広島市安佐南区緑井。土砂災害の被災地に鯉のぼりが泳いでいます。 去年12月、野間茂さんが自宅の前に立てました。 野間さん:元気が出る。何もなくなったからね。それをさみしいなと思ってもしょうがないです。 去年8月 野間さんは自宅で被災しました。土砂と岩で塞がれた我が家。終の棲家にとリフォームした矢先でした。 10月下旬、復旧作業にあたる野間さんに思いがけない出来事が起こりました。作業を手伝うボランティアに当時の写真を見せて話をしていると「見せてほしい」と、ある二人が近づいてきました。その一人が黒田投手でした。 野間さん:まず中年の方が気がつかれたんですよ。で、ちっちゃい声で「黒田、黒田」って言うんですよ。 驚きと歓声。黒田投手はただうなづくだけでした。それでもシーズンの活躍を労われると。 野間さん:初めてその時に黒田さんが一言発したんですが、その言葉が今でも忘れんけどね…「本当に頑張ってるのは皆さんですよ」って黒田さんが言ったんですよ。 野間さん:私、座っとってね。スゴイこと言う人じゃなと思ってね。 過酷な作業に黙々と向き合うボランティアの人達に笑顔が広がったといいます。野間さんも黒田投手に誘われ修復したばかりの玄関前で写真に納まりました。 野間さん:ほんとの英雄っていうのは、おるだけで周りを明るくしてくれる。周りを勇気づけてくれるしね。 そして、カープ復帰を決め、その決意を語る黒田投手は、広島への愛着を滲ませていました。 野間さん:復帰は嬉しかったですね。スゴイなと思いましたよ。 野間さん:ベストを尽くして、勝っても負けても、黒田さんが悔し涙、あるいはうれし涙を流すのを見て、私も泣くじゃろうね。 大投手が被災地に残した無言の励まし。復興の願いを込めた鯉のぼりが勢いを増しています。 ── 広島テレビ「テレビ派」(16日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
安芸の者がゆく@カープ情報ブログ
プロ野球・広島東洋カープに関連した情報等をお届けする個人ブログ。速報・話題・予想先発・2軍情報など