新井宏昌1軍打撃コーチにインタビュー |
── まずはここまでチームが非常に良い状態で来ていると思うんですけども。 新井コーチ:交流戦がなければ…という感じで、それ以外のところ、リーグ戦では素晴らしい戦いをしているのではと思います。 ── リーグ戦再開後のDeNA戦であり、巨人戦であり、あの打線の粘りを見ていらっしゃってどう感じられましたか? 新井コーチ:ちょうど交流戦の後半から逆転勝ちしたりだとか、一気に大量点を取ったりだとか、そういう状況が出てきましたので、少しずつ打者の人達が慣れてきたというか、一時期の悪い所を脱したかなという感じがしました。 ── 戦力とかムードを含めまして、9連敗の時とリーグ戦再開後、何が一番変わったと思われますか? 新井コーチ:9連敗はまず投手が悪すぎたということですね。いきなり7点、9点とか大量失点してしまいますと、打者の方は「打たないといけない」という気持ちが強くなりすぎて、力みが入ってしまいますので。 新井コーチ:それが顕著に出ているのはエルドレッド。彼が交流戦で一番アベレージを落している。ホームランはありましたけども三振が多くて、それまでの彼らしい打撃ではなかった。 ── ただ、トータルでみるとエルドレッド選手なんかは去年と数字が全く違うと、何が一番変わったと思われますか? 新井コーチ:まずは去年ほどボール球を追いかけないというところ。それとキャンプでの動きが去年と今年とでは違ったということですね。 ── キャンプですか? 新井コーチ:今年のキャンプで見たときにですね、「これは練習してきたな」という感じが分かりました。キラとの差がその辺に出ているかなと思います。 新井コーチ:キラは「あまり練習していないな」という感じがしたんですけども。 ── エルドレッドは土台となる体を含めて違ったと。 新井コーチ:そうですね。オフの過ごし方が今年の日本での選手生活に懸けているというか、しっかりオフを過ごしてきたんじゃないかと思います。 ── 新井コーチご自身の話になりますと、昨シーズンから広島カープのコーチに就任され、まずセ・リーグというのが初めてで、この2年間ここまでいかがですか? 新井コーチ:カープの打線そのものも、セ・リーグのチームから少しパ・リーグのチームに近づいてきているようなところも感じますね。 新井コーチ:初球から打っていくというのか、積極性が出てきている。一気に逆転をしたりだとか、一気に大量点を取れるようなことになったりだとか、ちょっとセントラルとは違う感じがカープにも出てきたんじゃないかなと思います。 ── 改めて1~2軍の首脳陣にこのあたりを聞いても、カープは積極的にいこうと統一されている感じがするんですけども。積極的にいくメリットというのはどのあたりに。 新井コーチ:積極的にいきなさいというのではなくてですね。投手からすると、投手は第1ストライクをどの球種で、どうやってとろうかということを一番に考えます。打者からすると、第1ストライクに一番甘いストライクが来る確率が高いんです。 新井コーチ:それを気持ちが充実していて甘い球を逃さず打てば、ヒットになる確率が高い打球が飛びやすいということですね。 新井コーチ:それと最初からバットが振れるということは、気持ちが充実していなければなかなかバットが出てきませんし、気持ちの充実、技術的なこと、体のコンディション、全て普段通り練習通りのことができれば良いスイングが出来て、好結果が出やすいというところで「好球必打」 新井コーチ:最初から打っていきなさいという事だと思います。 ── 新井コーチは就任当初、最初にキャンプでカープを見られて「若くて振っていける打者がたくさんいる」とおっしゃっていました。その選手達に何を一番植えつけようと思ってやってこられて、今も取り組んでおられるのですか? 新井コーチ:基本的なことですね。外めの球はセンターから逆方向に低くしっかり打つ。内の甘い球はオーバーフェンス、外野手の頭を超えるような打球を打てばいいというような感じの事を、ずっとティー打撃の頃からやってるわけです。 新井コーチ:それが1年半経ちまして、キャンプも3回過ごして毎日毎日同じ事を繰り返してるものですから、選手も自然にそのようなスイングが少しずつ身についてきたんじゃないかなと思います。 ── RCCラジオ「ココだけスポーツ&ニュース」(7日放送)より |
1 | 2 | 3 |
安芸の者がゆく@カープ情報ブログ
プロ野球・広島東洋カープに関連した情報等をお届けする個人ブログ。速報・話題・予想先発・2軍情報など