侍打者 前田智徳が語る天才論 |
(2006年に撮影されたインタビュー) 天才・前田智徳という評価 前田:そんな事を言われることが理解できないです。 前田:いちいちそんな事に付き合っている暇はないので。 前田:若い時は打って走って守ってという感覚については、無意識の中でやっていました。あまり物事を考える事なく体が動いてくれたというのはあります。 前田:でもそれは訓練の賜物であって、天才とか秀才とか、そういうものは関係ないと思います。 前田:訓練して身についたものが、ゲームの中で無意識の反応として出てくるわけですから。 前田:若いうちは、体で覚えることが他の人よりも速かったということでしょう。そういうこともあると思いますけどね。 努力の天才 前田:努力することは皆できることですから。天才とか、なんとかではなくて。 前田:(訓練したものを)どうやって身に沁み込ませていくか。 前田:ただ、一生やっても沁み込まない奴もいるし、ちょっとやったら沁み込む奴もいると思うんですよ。 前田:それが天才だと言われるかもしれないですけど、それは天才ではなくて「運」じゃないですか。 前田:努力をしないで諦める奴もいるし、努力をして終わっていく人間もいる。それは運しかないわけですよ。 前田:でもやらないと始まらないんですよ。 前田:やった人間はそれなりのものは掴んでますからね。 前田:野球で掴めなくても精神的なものを学んでいって、そういったところで成長していくわけですから。 前田:ですから「天才」というものはないですよ。努力は皆できるんですから、あとは運ですよ。 前田:「運がなかったら終わりか」と言われるかもしれないですけど、やらなければ分からないですし、やる人間もいれば、やらない人間もいる。 前田:それが醍醐味というか。 前田:自分も高校時代から、そういうものを信じて練習してきましたし。たまたま運が良くてそれを吸収することができたわけであって。 努力によって運を呼び寄せる 前田:運の部分は半分はあると思いますけど、やるべきことをやらないと運はついてこないですよ。 前田:自分で運を呼び寄せる。そのためにやることはやっていかないと。 前田:その為に隙は見せたくないというか。この先、長くはないわけですし、そういった意味ではやる価値は十分にあると思います。 勝負は時の運。努力したものだけが結果を与えられる。そこに持って生まれた才能は介在しない。 2000本安打への意識について 前田:それはありますよ。一つの通過点として設定はしています。 前田:僕の場合はギャンブルみたいなものですよね。 前田:一瞬で決着のつくギャンブルがありますよね。それが僕の場合は1年後か、2年後、3年後にその瞬間があると思って。 ── 僕は前田さんが2000本に到達する方に賭けたいです。 前田:まぁ、それは自分も賭けたいですけど、そこまでのいろんな試練を乗り越えて行かないと、運も寄ってこないですし。 ── 広島ホームテレビ「勝ちグセ。CatpTV 伝説のインタビューをもう一度」(16日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び要約・意訳 |
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