| 赤ヘル支えたベテランは新天地目指す 梵英心選手が退団へ～12年目の決断 |
カープの申し子・梵英心選手 出場機会求め自由契約 梵選手は今日、球団事務所を訪れて来年度について話し合いを行いました。  球団は、梵選手の「金額にかかわらず出場機会を求め、他球団をあたってみたい」という意思を尊重し、自由契約という形をとることになったと発表。  本人は「ヒザは心配ない。まだ動けるし、やり続けるつもりで今年もやってきた」と現役続行への思いを語りました。  ファンに愛され、赤ヘルと共に12年 走・攻・守で魅せた栄光の背番号「6」 三次高校出身の梵選手は、駒沢大学から日産自動車を経て、2006年にドラフト3位でカープに入団。  新入団会見 梵：自分としては1番ショートを獲るという気持ちでいます。  梵：広島の皆さんに愛されるような選手になれればと思っています。  この年、山本浩二選手以来となる「新人で開幕初スタメン」の座をつかむと、45年ぶりとなる初ヒットも放って見せました。  走攻守そろったカープ野球の申し子。ルーキーながら攻守の要となり、大胆にもエース・黒田投手に助言に行くという新人らしからぬ落ち着きも話題になりました。  梵：黒田さんがちょっとワンパターンなリズムで投げていたので、ちょっと間を置きたかったなという個人的な思いでした。  そして、打率2割8分9厘をマークして公言通りショートに定着。見事、新人王に輝きます。  東出選手との1・2番の二遊間コンビは躍動し、低迷するチームを支えて一時代を築きました。     2010年には緒方孝市選手以来、13年ぶりとなる盗塁王を獲得。ショートの名手として、ゴールデングラブ賞も受賞しました。  2011年、自打球が左ヒザに当たって長期離脱を余儀なくされますが、翌年には復活。   梵：この世界にいる限り、グラウンドに立たないと仕事にならないわけですし、その為にこの野球界に入ってきたわけですから、常にグラウンドに立てる状態を維持しながら結果を求めていきたいという気持ちではいます。   梵：1年間、グラウンドに立ちたいです。それだけですね。  その後は選手会長も務め、FA権を行使せず赤ヘル一筋。両ヒザの故障を抱えながらもチームを引っ張りました。   2015年からは1軍での出場機会も減りましたが、1000安打まであと10本。地元・三次市出身ということもあり、根強い人気でファンは復活を望んでいました。   今年は1軍出場機会はなく、新天地を求めてプロ12年目に赤いユニフォームを脱ぐことを決断した梵選手。 梵：ファンのみなさんへ。苦しい時も球場にたくさん足を運んで応援してもらい、ありがとうございました。これからも若い選手を応援していただきたいと思います。  と感謝の気持ちを表しました。 ── RCCテレビ「RCCニュース6」（3日放送）より |
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