| 開幕ローテ入りへ最終チャレンジ 4年目・大瀬良大地「強い心」で |
── もう体の心配は一切ない状態ですか？ 大瀬良：そうですね。もう体の方はバッチリなので、しっかりゲームの中で結果を求めてやっていくだけです。   「今年こそは先発ローテの柱に」と意気込んでいたキャンプ中盤、右わき腹に違和感を覚え、1軍から離れて別調整を続けてきた大瀬良投手。  大瀬良：わき腹に違和感を感じた事は今までなかったので…何かおかしいなとは思っていたんですけど、これ以上投げるとすごく酷い事になりそうだなと直感が働いてやめました。   大瀬良：焦りもありましたけど、キャンプの序盤だったので、ここで焦っても仕方ないなと。しっかり治せば大丈夫かなという思いでいました。   あれから1か月半、じっくりと回復し、調整は順調に進み1軍に復帰。  18日、今年1軍での初マウンドとなった黒田博樹特別試合では、ストレートが152キロを計測。新球スプリットを試し、大谷をカットボールで打ち取るなど納得の無失点投球。  試合後の大瀬良：なんとか結果は残せましたし、今後どうなるか分からないですけど、しっかりと開幕ローテに入るつもりで、調整してやっていきたいと思います。   あの日、みんなの背中に刻まれた15番。黒田投手からは技術面、精神面で多くを学びました。  大瀬良：あの年齢で、誰よりも早く球場に行って準備をされている姿だったりとか、そういう姿を見ていると、自分の体と見つめ合いながらやる事で、長く野球が出来るのかなと思いました。   大瀬良：それをこの歳で教えてもらうことができたので、早いうちからやっていくことで、より野球人として成長できるんじゃないかなと。   新人王受賞から3年。エースの座を嘱望されながらも、2年目の途中からはチーム事情もあり中継ぎ起用。   そして、悔しすぎる涙。  去年は右ひじの故障で懸命のリハビリ。今年も出遅れましたが、経験の全てをオープン戦での最後の審判に懸けます。   大瀬良：今までの経験上、あまり思い詰めすぎると僕の場合は逆に空回りしてしまうので、もちろん結果を残したいという気持ちでやっていますけど、結果を残すには自分のベストのボールを投げるというところに行きついたので。   大瀬良：今年はもうそれだけしか考えてないです。自分の良いボールさえ投げれば大丈夫だから、しっかり1日1日を大事に調整していこうと。   確かな自信を得た今、大瀬良投手には辛い時期に支えとなった前田健太投手からの言葉をかみしめています。  大瀬良：「強い心を持て」と言われて、「やってやるぞ！」とかそういう気持ちなのかなと思ってやっていたんですけど、今は「自分のボールさえ投げられれば大丈夫」という気持ちも、ある意味で「強い心」なのかなと。   大瀬良：それをしっかり芯として思い続けてやっていくことが「強い心」になっていくのかなと思うようになりました。  大瀬良：しっかりと次の登板で結果を残して、開幕ローテで使おうと思ってもらえるように頑張りたいと思います。   ── RCCテレビ「RCCニュース6」（24日放送）より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
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