球辞苑 【2015改訂版】 | ||
徳井:なぜか神宮球場のロッカールームからお送りしております。今年最後の「球辞苑」編集会議。 徳井:続いてのテーマは極めて難易度の高い「あのプレー」です。放送直後にまさかの事態が起きてしまいました。 【ホームスチール】 22年連続2桁盗塁を達成したイチローも、いまだ決めたことのないホームスチール。 世界の盗塁王・福本豊でさえ、生涯で1度しか成功させていない。 この難しさはデータで見ても明らかだった。 ── パーセンテージで見るとこんな感じで、盗塁のうち二盗は93%。三盗が6%、本盗が1%という感じで。 徳井:1%! 仕掛けることすらままならない。まして成功させるなんて…と放送した3日後。 2015年9月2日の阪神-広島戦 いともあっさり決まってしまった。しかも、決めた男は…。 広島が誇るベテランスラッガー・新井貴浩! 今シーズンわずか3盗塁。おせじにも足が速いとは言えないベテランが、まさかの激走。 さらに放送から3日後という あまりにもホットなタイミングに「球辞苑」を見たのでは?とネット上で大騒ぎ。 そこでご本人を直撃。新井さん、見たんでしょ? 新井:見てないです。 新井:すいません!見たっていうテイでいきますか? ── 見てないんですよね? 新井:見てないです。でも見たというテイも出来ますよ(笑) 相変わらず茶目っ気たっぷりの新井さん。見たテイとかはダメですから! とはいえ、せっかく広島まで来たんだから手ぶらでは帰れない。あの時の状況を詳しく振り返ってもらった。 新井:一塁ランナーが鈴木誠也だったので、足が速いので相手も警戒しますよね。 新井:それで(阪神・岩田投手が)プレートを外して、ちょっとゆっくり走り始めて…。投げてセカンドよりに高めにふけたボールがいったんですよ。 新井:その瞬間にトップスピードに入っていきましたね。 新井:もし(岩田が)ちゃんとしたボールを投げたとしたら、その時はガッと止まって戻れるようなイメージで行ってますね。 牽制球がセカンド寄りにそれたら即スタート。その瞬時の判断にはファーストを守ってきた長年の経験が活きたという。 新井:(牽制がそれたら)ランナーと交錯する形になるんですよね。こう構えて、こういう形になるんで、捕ったとしても、次投げにくいんですよ。 新井:だから(ファーストの)ゴメスも2バウンドでしか投げれてない。そういうのがありましたね。 ── ゴメスだったからというのもある? 新井:あっ…そ、それも多少ありますね。 このホームスチールについて、スポーツ紙にはこう語っていた。 「作戦なので詳しくは言えないけど、2アウトだったし、2ストライク。何かあったら思い切って(本塁へ)勇気を持っていこうと」 スポーツ紙には言えなかった作戦。もうシーズンも終わったことですし、教えてもらえませんか? 新井:これは本当に言えないんですよね。 新井:やはりチームのサインというのは機密事項なんで。申し訳ありません。 ── サインで行ったということですか? 新井:それは言えないという…事ですね。 新井選手は口を割ってくれないので、もう一人の重要人物に取材を試みた。 ── NHK BS1「球辞苑~プロ野球が100倍楽しくなるキーワードたち~▽2015改訂版スペシャル」(29日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 | ||
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安芸の者がゆく@カープ情報ブログ
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