悲願へ ベテランの決意・新井貴浩 |
新井:可能性がある限り、絶対に諦めずに、そこに向かって突っ走っていくだけなんでね。ガムシャラにぶつかっていきたいですね。 24年ぶりの優勝へ向け、なかなかチームが波に乗れない中、諦めることなく全力でプレーを続ける17年目のシーズン。ベテランがチームの中心で存在感を示しています。 新井:オールスター明けは、なかなか思うようにスイングできなかったんですけど、ここにきて段々と振れるようになってきたかなという感覚はあります。 7月に下降気味だったバッティングは、8月に入り1試合4安打を2度記録するなど復調。再び打率3割に迫る勢いです。 その新井選手が好調のバロメーターとするものがあります。それが振り切ったあとに投げ出されるバットです。 新井:基本、そうなってしまうんですよね。良いポイントで打てた時は下の壁がしっかり出来ているんで、跳ね返ってくるんですよね。下から連動してグッと入っていけたら、こういう風に壁になるんで、ちょっとしたバロメーターでもあるかなって。 昨日まで得点圏打率はリーグ2位。勝負の8月、チームが4連敗を喫した中でも全ての試合でヒットを放ちました。 勝負所で一段ギアを上げてきた全力プレー。その影響は若いチームに着実に浸透しています。 鈴木誠也:誰よりも全力であったりして、試合で打てなかったら誰よりも悔しがったりして、気持ちの面でああやって1試合1試合全力でやっていくという思いは僕にも真似できると思うので、そういったところを一生懸命やっていきたいと思います。 野間:全てのプレーにおいて必死さが自分達にも伝わってくるので、新井さんと初めて一緒にプレーして、本当にこういう選手になりたいと思いました。 一方で若くして大きな期待を背負うチームの主力に、かつての自分が重なります。 新井:自分もそういう経験をたくさんして今があるわけです。 2003年、金本のタイガース移籍に伴い、入団5年目にして4番を任された新井。 しかし、ホームランと打点は減少。自分と向き合い、乗り越えるため人知れず努力を重ねました。 そして迎えた7年目のシーズン。ホームラン・打率・打点、それぞれ全てで自己最高を記録。ホームラン王も獲得しました。 若い主力へ 苦しい経験を越えて 新井:キクにしても丸にしても、もちろんこれからカープを背負っていかないといけない二人ですし、去年までと違って今年はすごい期待された中でシーズンが開幕したと思うんですよね。 新井:弱音を吐かずに一生懸命やっているんで、そういう姿も遠巻きながら見てますし。本人達は今すごい苦しい経験をしていると思いますけど、これを乗り越えた時にはもっと上に行けると思うんで。「頑張れよ」と思いながら見てます。 そして優勝するため、8年ぶりにカープに復帰した今シーズン。誰よりも大きな声援を背に受け、マツダスタジアムでは打率.335と結果を出し続けます。 声援を送るファンへ 恩返しを 新井:たくさんの声援を頂いているので、自分がそういう感動をもらったので、今度は自分がバットで、そしてプレーする姿でお返しがしたいというか、それで少しでも喜んでもらいたいと思ってやれているのが、そういう良い結果に繋がってると思いますね。 プロ17年目を迎えた38歳。ここからの逆襲。そして悲願を成し遂げるため、最終コーナーに差し掛かったペナントレースを走りきります。 ペナントレース終盤 ラストスパートへ 新井:この時期というのは、どこのチームも…、まして今年は混沌としてますから、どのチームも苦しいと思うんですよね。可能性ある限り、絶対に諦めずにそこに向かって突っ走っていくだけなんで。 新井:本当にガムシャラにぶつかっていきたいです。 ── 広島テレビ「進め!スポーツ元気丸」(23日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
山本浩二さんのコメント |
山本浩二さん(以下、山本):8年ぶりに新井が帰ってきた時、誰がここまでの活躍を期待したでしょうね。思ってもなかったでしょうね。ところがキャンプから一生懸命やるし、そしてそのプレーの一生懸命さをチームメイトが語る。ファンの皆さんも見ていると思います。 山本:これほどやっているのはたいしたもの。若い頃は技術的にも精神面でもまだまだだったのが、今のインタビューを聞いてると大人になりましたね。嬉しいですね。 山本:こういう一生懸命やっている姿を久しぶりに見て感動しましたし、チームを引っ張っていってほしいと思いますね。 ── 広島テレビ「進め!スポーツ元気丸」(23日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳・一部抜粋 |
安芸の者がゆく@カープ情報ブログ
プロ野球・広島東洋カープに関連した情報等をお届けする個人ブログ。速報・話題・予想先発・2軍情報など