今季初勝利へ! 大瀬良大地の進化 |
今月14日の松山坊ちゃんスタジアム。雨の中でマウンドに立った2年目・大瀬良大地。 ヤクルト打線を相手に、順調な立ち上がりを見せましたが降雨ノーゲーム。 今シーズン、ここまで先発した2試合は、味方のエラーがからむなど不運な失点が続いて勝ち星に見放されています。 ここまで8失点ながらも自責は3、勝ち星は0です。それでも下を向くことはありません。 大瀬良:あせりはないです。こんな時期も絶対あると思うので、そこは気にせず、僕は僕のプレーをすることを心がけて毎日やっています。 今シーズンに向け、さらなるレベルアップを自らに課した春のキャンプ。 初日からブルペンでおよそ100球を投げ込むなど、精力的に取り組みました。 その大瀬良をキーマンに挙げたのが野村謙二郎さんです。 野村:優勝するためにはね、大地が一番大きなカギを握ってると俺は思うのね。 大瀬良:本当に去年は1年間ずっと上で経験させてもらったので、その経験をしっかり活かして、1年間安定したピッチングをできるように頑張っていきたいなという気持ちをすごく持っています。 2年目の進化へ。その片鱗が今シーズンここまでの成績に表れています。先発2試合で奪った7つの三振全てが、去年3割近く打たれていた左打者から。 ある出会いが投球スタイルに大きな変化をもたらしました。 大瀬良:幸せな出会いというか。 その人とは8年ぶりにカープに復帰した黒田博樹です。 大瀬良が黒田から得たものとは。 ツーシーム メジャーリーガーをもキリキリ舞にさせた魔球・ツーシーム。フロントドアと呼ばれシンカー気味に変化するボールは黒田の代名詞です。 キャンプ中、意外なきっかけが二人を引き合わせました。 黒田との緊張の対面 大瀬良:トレーナーさんが「黒田さんが今、一人でケアされているから、ゆっくり話を聞くチャンスはここだと思うし、頑張っておいで」って僕の部屋に電話をくれて。 大瀬良:ちょっとどうしようかなって(笑)緊張すると思ったんですけど。 プロ入り前、大瀬良はツーシーム習得を試みるも感覚がつかめず断念していました。そこに現れたのが黒田博樹です。キャンプで磨きをかけました。 ツーシーム習得へ 黒田のアドバイス 大瀬良:黒田さんに感覚と握りを教えてもらって、すぐ投げられるようになって、あれだけ習得に苦労していたボールを簡単に投げられるようにしてくれた分かりやすいアドバイス。そういったことがものすごくありがたかったです。 今月7日の巨人戦。 4番・阿部の第2打席で投じた3球目。ツーシームに反応を見せます。 フルカウントからの7球目(三振) 大瀬良:ツーシームの、ちょっとシンカー気味に落ちるような意識でやって追い込むと、そのボールも頭にあるんで、そこにフォーシームを投げるとバットの角度がツーシームに対応してるので、ボールの下を振ってしまうとか。 大瀬良:たぶんそういった感じなんじゃないかなと。 この試合、8回無失点で迎えた9回、先頭の亀井に不運な2ベースを許し、勝ち星を逃しました。 それでも途中降板した大瀬良はナインを笑顔で出迎えました。進化を遂げた大瀬良が初勝利を掴む日はもう間近です。 大瀬良:状態は悪くないので、しっかりチームの勝ちに貢献できるようなピッチングをして、まず一つ勝てるように頑張りたいなと思っています。 ── 広島テレビ「進め!スポーツ元気丸」(19日放送) |
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