ロサリオ選手発掘 ドミニカ・カープアカデミー |
昨年のWBCで優勝したことも記憶に新しいドミニカ共和国。カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島にあり、人口は約1000万人。面積は中国地方と四国地方を足したぐらいの広さです。 サミー・ソーサ選手やペドロ・マルティネス投手といったメジャーリーガーの出身国で、日本の野球界ではDeNAのブランコ選手でおなじみです。 そこに開校したのがカープアカデミー。1990年、首都のサント・ドミンゴから車で1時間半の街、サンペドロ・デ・マコリスに開校しました。 開校式には当時の大統領をはじめ、両国の関係者達が250人以上参加。華々しいスタートを切りました。 24年の歴史の中では、1995年に15勝を挙げて鮮烈なデビューを果たしたチェコ投手や、今もメジャーリーグのヤンキースで活躍するソリアーノ選手達を輩出しました(ソリアーノ選手は今月7日に戦力外) ロサリオについてアカデミー出身のクレート捕手に聞く クレート捕手:(アカデミーは)大きい。あときれいです。 クレート捕手:練習はキツイです。だからみんなはカープアカデミーに入っても、(練習に)慣れるのはチョット大変。きょうトライアウトして練習して、次の日もう一回練習して、その次の日には逃げた(選手もいた) クレート捕手:たぶんね。ここ(日本の練習)もキツイから、だからむこうはちょっとキツくしてた方がいいでしょ。でもほとんど(の選手は)慣れる。すぐ入って、あとはどんどん選手たちは(練習に)慣れていく。 ロサリオ選手ってどんな人? クレート捕手:ドミニカのカープアカデミーのみんなは本当は「ロサリオ」とは呼ばない。「エル・プロート」と呼びます。「エル・プロート」は「いい選手」みたいな感じ。 クレート捕手:ロサリオ(のいい所)は色々あります。アメリカでの経験があるから、2Aにもいましたし、足が速いし、パワーもあるし、いい肩も持っているから、いい選手だと思います。 ロサリオ選手の活躍の裏には日本とドミニカの国民性の違いがあるといいます。 クレート捕手:ドミニカと日本はちょっと違う。むこうは(試合は)ゲームだから遊びみたいな感じ。ここ(日本)はちょっと厳しい。みんなは(緊張して)「ちょっとどうしよう」ってなる。緊張したら堅くなる。 クレート捕手:でもゲームだったら、エンジョイしてリラックスできる。ロサリオはいつも笑っています。いつもいい顔でスマイリー。それはいいことだと思います。 クレート捕手:(不安を)顔に出したりすることは、それは(ドミニカ人には)無いと思います。だからハッピーな方がいいと思います。 ロサリオについて内田順三2軍監督に聞く 内田2軍監督:ロサリオの場合は、1軍の方が連敗中で「なんとか起爆剤がほしい」ということで上がって、彼がああいう風な形で活躍して連敗も阻止できたし、これからがすごい楽しみですね。 アカデミーを視察した川端編成グループ長も、ロサリオ選手の身体能力に一目ぼれ。 川端編成長:去年、僕がドミニカに行った時にアカデミーに入ってきた選手なんです。むこうで非常に目に付いたのはパワー。ただ、変化球にはモロいんじゃないかと思ってたんですけど。 川端編成長:でも色々と日本の野球を学ぶ度に進化していったなと、日本の変化球でも打てるようになったんだなということを感じましたね。 川端編成長:投手ではチェコという選手がいましたけどね。今、ヤンキースで活躍してるソリアーノにしても、最初はそこまでの出足ではなかったですし、ここまで強烈なドミニカのバッターというのは初めてといっていいぐらいじゃないですかね。 最後にこれからもドミニカからスター選手が現れるのか、川端編成グループ長が答えてくれました。 川端編成長:やっぱりドミニカの選手に求めているのは、打者でいうと飛ばす能力、投手でいうと150キロを超える速い球を投げるピッチャー。それがいっぱいいます。もう一人二人は飛ばすだけならというのもいますね。 ── ちゅピCOM「WE LOVE CARP TIMES」(21日放送)より |
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