丸佳浩×前田智徳 若き赤ヘル 成長の証 (Page:2) |
前田智徳:すごいよね。あれから考えると、なんでこんなに成長したん? 丸:新井宏昌打撃コーチがチームに入ってくれて、そういう今まで知らなかったモノを教わることができたんで。転機というか。 昨シーズンから広島の打撃コーチを務める新井宏昌。現役時代は近鉄などで活躍。巧みなバットコントロールでヒットを量産し、2000本安打を達成。指導者としての評価も高い。イチローをはじめ数々の選手を育ててきた。 そんな名コーチとの出会いが丸に飛躍のきっかけを与える。 飛躍のきっかけ 前田智徳:新井コーチとマンツーマンでやってるのは、僕も現役時代に一緒に見てきましたけども。常に言われてることはなんですか? 丸:よく新井さんは強く振るんじゃなくて「すがるく振れ」って。 前田智徳:すがるく? 丸:力強くではなくスピードで「ピュッ」というスイングをしなさいと言われるので、外国人選手みたいにパワーがあるわけではないので、素早いスイングで低く強い打球を飛ばす。打つポイントとタイミングで飛ばす。 「すがるく」とは「素早く」と「軽く」を合わせた新井コーチと独特の表現。力任せにスイングするのではなく、素早く、軽く。 そのスイングを実現するため、新井コーチと丸は打撃フォームに大きな改革をほどこした。 打撃フォームに大きな改革 新井コーチ:丸選手の立ち方とか構え方を少し変えてですね。徐々にいい形で打てるようになってきたんではないかなと思っています。 左は2012年までの構え。右が昨シーズンからの構え。2012年まではバットのグリップを高い位置に構えていたのに対し、昨シーズンからはグリップを低い位置にして自然体で構えている。 前田智徳:以前とこれだけグリップの位置がかわったことによって、自分の中でこの辺が変わったなというところは? 丸:もともと外が苦手だったんで、高いところからアウトコースに来た時に、(アウトコースを)力で上から切るような感じだったので、どうしてもファールになったりとか、芯に当たってもセカンドゴロになっていたのが、低いところからそのまま反対方向に飛ぶようになって、バッティングの幅が広がったなと。 高い位置で構えていたときは必要以上の力でスイングをしていた丸。苦手な外角はたとえ甘いボールでも打ち損じることが多かった。 しかし、低い位置で構えることによって力が抜け、スムーズに「すがるく」スイングができ、より正確にボールをとらえられるようになったという。 実際、打撃フォーム変える前の2012年の外角の打率はわずか2割だったのに対し、昨シーズンは3割近くまで打率が上がり、外のボールに強くなっているのが分かる。 さらにレフト方向へのヒットの割合は10%以上も増え、広角に打てるようにもなった。 ── テレビ朝日「Get Sprots」(6月30日放送)より |
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