ルーキー・大瀬良大地 ×先輩・大野豊 |
対談前 大野:親子、それ以上年の差が違いますからね。聞く方は緊張しますよ。 大瀬良登場 大瀬良:失礼します。よろしくお願いします。 大野:はい!お疲れさん。よろしく! 大野:しっかり! 話を! してください! 大瀬良:はい(笑) 大野:開幕から2ヶ月、これまでの活躍を振り返ってみてどうですか? 大瀬良:うまくいきすぎているんじゃないかなってぐらい、うまくいってたかなと。 大瀬良:すごく自分らしく、自分のリズムで投げれてるところで、なんとかうまくいってるのかなと思います。 大瀬良投手の持ち味はなんといってもストレート。伸びのある140キロ台後半のボールを投げ込みます。そのストレートの秘密が右手にありました。親指に出来ていたのは大きなタコです。 大野:これはすごいです。この親指をですね、普通こういう感じで支えるんですけど。 大野:たぶん大瀬良投手は投げる時に、相当この(親指の)関節をしっかり密着させて投げてるわけですよね。 大野:それによってバランスよく、しっかりボールにスピンがかかる。そういうのが150キロのストレートを生んでるんじゃないかと思うんですけど。でも、相当なタコですね。これねぇ。これ痛くないですか? 大瀬良:痛くは無いです。 大野:逆に出来すぎてボールがすべるということは?(タコを押しまくる大野さん) 大瀬良:結構ひどい時はもっと大きくなるんで。削ったりして。 大野:手入れをしないといけませんよねぇ。本当にすごい!このタコは。 強気 すごいのはタコだけではありません。大野さんが高く評価しているのが、ピンチの場面での強気の投球です。初登板からの5試合、得点圏にランナーを背負った場面では、26人の打者に対してヒットを1本も許しませんでした。 大野:ランナーがいても自分のスタイルを崩さないで、しっかりバッターに向かっていく強い気持ちというのが感じられるんですよ。 大瀬良:そうですね。僕はどっちかというと気持ちで投げるタイプの投手なんで、気持ちが弱気になってしまったらダメなんで、強気で攻めるピッチングという気持ちは常に持ってます。 大瀬良:もともとあんまりこう、表情には出さないような投手だったんですけど、高校・大学とチームの柱という形で投げさせてもらってる時に「しゅんとした顔」をしたりとかしてると、チーム全体に影響を与えちゃうかなというのもあって。 大瀬良:どんな時でも気持ちを「おらっ」って出して、そういうことでチーム全体が活気づいてくれればいいなっていう思いが芽生えて、それからは自然とそういう風な形でなっていきました。 炎のストッパー 学生時代から求めてきた気持ちを前面に出すピッチング。目標とするのは広島の同じ背番号14を背負っていた投手。32歳の若さで亡くなった津田恒実さんです。ストレートで真っ向勝負を挑む姿から「炎のストッパー」と呼ばれ、大野さんと共に広島の黄金期を支えました。 大瀬良:まっすぐで気持ちをこめて投げている姿というのは、すごいと思ったし、かっこいいなと思って。マウンドに立つ姿を目にやきつけて、こういう投手になりたいと思いながら見てました。 大野:津田投手とも私は現役時代に一緒にやりました。日ごろはひょうきんで、誰からも愛される笑顔の耐えない男。ただ、ゲームになればスイッチの切り替えがすごくできて、マウンドでの闘争心、躍動感、非常に感じたんですよね。 大野:それを見て大瀬良投手のスタイル、すごい自分の中で(津田投手と)ダブるところがあるんですよ。良い投手を手本にプロに入れたなと感じてます。 津田さんのような強気のピッチングを追い求めて、大瀬良投手はプロの世界で戦う決意です。 大瀬良:今までと変わらず気持ちを出して投げていくピッチャーで、ずっとありたいと思っていて、いずれはチームを代表するような、日本を代表するようなピッチャーになりたいなと思ってます。 大野:俺から言ったら、今のピッチングでも素晴らしいけど、まだできるピッチャーだと思ってる。より一層、気持ちと自信を持って投げてください。がんばって! ── NHK総合「サンデースポーツ」(1日放送)より |
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