一岡竜司 飽くなき向上心 |
── よろしくお願いします! 一岡:よろしくお願いします。 ── 元々、緊張しい(緊張しやすい)というお話を聞きましたが、今でも登板の前は緊張しますか? 一岡:むちゃくちゃ緊張して、逆に緊張することが持ち味じゃないですけど(笑) 緊張 幾多の修羅場をくぐりながらも、登板前はいまだに緊張するという一岡。しかし、ひとたびマウンドに上がれば、そんな様子は一切感じさせない。球威、制球力ともに抜群のストレートと、切れ味するどいフォークボールを武器に快投を続ける。頼もしい姿にチームの信頼も増すばかりだ。 山内コーチ:勝ちゲームの非常に大事なところをやってもらっているという位置付けですね。 山内コーチ:(この成績は)今までキャンプから準備をしっかりしてきた事の証明だと思うので。それを実戦でやれているのは素晴らしいこと。 2種類のフォーム 完璧な投球を続ける一岡だが、今の成績に満足はしていない。さらには上を目指すための取り組みを行っているのだ。 足を高く上げ、しっかりとタメを作る独特のフォームが特徴の一岡。しかし、同じ打者に対し、ランナーがいなくてもクイックモーションで投げる事がある。同じタイミングで足を上げているが、二つのフォームによるフィニッシュの差は歴然。 しっかりとタメを作る通常のフォーム、打者の意表を衝くクイックモーション、二つのフォームを巧みに使い、バッターのタイミングを外しているのだ。 一岡:160キロを投げられるわけではないので、タイミングが一番大事。自分の中で1球ずつ変えています。 山内コーチ:足を高く上げる打者とか、そういう時にクイックをうまく使ったりとか、工夫をしながら投げているのを感じますし。同じ攻め方をすると打たれるので、アクセントを加えているのが目に見えて分かりますね。 封印 その一岡の向上心が色濃く現れた試合がある。5月16日、古巣・巨人との一戦。5点リードの9回に登板した一岡が、この日投じた球種に注目したい。 先頭の片岡に対しての初球、ほとんど投げることの無いカーブでストライクをとると、2球目はカットボール。最後は自慢のストレートで見逃し三振に切ってとった。 続く坂本に対しては、カットボールで芯を外し、センターフライ。そして4番のセペダもインコースのストレートで打ち取った。そう、一岡はこの試合、伝家の宝刀ともいえるフォークを使わずに、ジャイアンツ打線を抑え込んだ。 フォークを「封印」 一岡:点差もあって、競った場面ではまだ精度的に使えないボールを、ブルペンでレベルアップさせるのではなく、試合の中で自信をつけたいなと思ったんで。 石原:長いシーズンなので、いつも使わないボールを使うという意味もありますし、競ってる試合では、そうはいかない場面もあるので、そういう時にちょっと違う球種を投げてみようかなっていうのはありましたけど。 石原:向上心があっていいことだと思います。 最大の武器を封印し、自信のない武器に磨きをかける。一岡は結果を残しながら自身のレベルを上げることも求め続けている。 レベルアップへ ── さらなる進化を求めている姿勢を凄い感じるんですよね。 一岡:1日1日違った自分でいなくちゃいけない。バッターが思ってないようなスタイルで、投げられるのも一つの手かなと。この調子を少しでも継続して、絶対に打たれる日は来ると思うので、打たれた次の日を大事に1年間戦える体を作りたいなと思います。 ── テレビ新広島「知りため!プラス」(31日放送)より |
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