大瀬良大地 「変化」と「進化」 |
ドラフト1位・大瀬良大地。カープ期待のゴールデンルーキーは4月16日、プロ3度目の登板で投打に躍動。自らの活躍で念願のプロ初勝利を手にした。 ── ヒーローインタビューを僕が担当させてもらいまして、お世話になりました。 大瀬良:こちらこそお世話になりました。 大瀬良:人前で話したりするのは、あまり得意じゃないので、ちょっと緊張していました。 この春、大学を卒業したばかりで、まだあどけなさの残る22歳。しかし、一度マウンドに上がればその表情は一変する。 ストレートを武器に真っ向勝負。ルーキー離れしたマウンドさばきを見せている。 鳴り物入りで入ったプロの世界。しかし、現実は甘いものではなかった。プロ初登板で、一番対戦を望んでいたバッターのバレンティンにプロの洗礼を受けると、次の試合でもレベルの高さを肌で感じた。 大瀬良:大学で打たれた通算(HR数)ぐらいじゃないですか、プロでの2試合で。 大瀬良:大学だと、しっかり投げきれば勝てると思いが少なからずあったんですけど、やはりプロになるとそんなに甘い世界ではなかったです。 変化 勝つ事の難しさを感じる日々。その中で起こった一つの変化。 大瀬良:スライダーとか、そういったボールをコース低めに投げたいと思います。 キーワードは「スライダー」 新たなスタイルを予感させた3度目の登板。大瀬良は過去2試合で1割程度しか使っていなかった球種、スライダーの割合を大幅に増やすと、ストレートに的を絞る阪神の打者を翻弄。 その結果、代名詞であるストレートが、これまで以上に効果を発揮。待望のプロ初勝利を手にした。 続くヤクルト戦でもこのスタイルが活きる。それを象徴するのが、バレンティンとの対決。初球はストレート、続いてカーブ、そしてスライダー、もう一度スライダー、スライダーで必要に攻め立てる。 大瀬良:スライダーがインコースに、抜けスラなんですけど(バレンティン)をのけぞらせたのが良かったのかなと。 追い込んで勝負の一球は渾身のストレートで空振り三振。前回、力負けしたバレンティンを見事ねじ伏せた。 ── 大学の頃はスライダーはあまり使ってない? 大瀬良:スライダーはほとんど投げてないんじゃないですかね。自信がなくて使ってなかったというのもあるんですけど。 大瀬良:キャンプに入って、スライダーを練習するうちに、コントロールもちょっとずつ良くなってカウントをとれるボールにもなってきましたし、スピードの強弱をつけるには良いボールかなと。 石原からの評価 ここまでほとんどの試合、大瀬良のボールを受けてきた石原も、その実力を高く評価している。 石原:とにかく投げっぷりが良いというか、腕もよく振っているし、負けん気が強い子だなと。 石原:彼の場合はストレートあっての変化球だと思うので、うまく使ってやっていきたいと思います。 マエケンスライダー習得へ スライダーを磨き、投球の幅を広げているルーキー。しかし、そこで終わらない。スライダーの名手・マエケンからも新たに吸収しようとしている。 大瀬良のスライダーはスピードが遅めで横の変化が大きい。一方、マエケンはストレートの軌道から打者の手元でグッと曲がる。同じスライダーでも二人は大きく異なっている。 さらに握りも対照的。大瀬良は中指を縫い目にかけて二つの指をそろえる。一方のマエケンは人差し指も中指も縫い目にかけて、二つの指を広げている。 大瀬良:(マエケンさんのスライダーは)ストレートと投げ方も腕の振りも変わらないので、バッターからも分かりにくい。 大瀬良:(マエケンスライダーを)使える日が来たら、どんどん使っていこうと。 パルム 一年目にして既にチームに欠かせない存在となった大瀬良。マウンドで頼もしさすら見せるルーキーだが、やはり22歳。あどけなさを垣間見せる。 ── 勝った試合の夜はご褒美に甘い物を食べてらっしゃいますけど、次に勝った時のご褒美は? 大瀬良:次はアイスを食べます。僕あのパルムっていうアイスが好きなんですけど、大好きなんですね。アレは。 ── テレビ新広島「TSSスーパーニュースFNN」(27日放送)より |
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