防御率ゼロ 一岡竜司投手に迫る |
先月27日、一岡投手の今シーズン13試合目の登板。相手は古巣の巨人です。0対0で迎えた延長11回に登板し、巨人の中軸を三人で退け、その裏に味方がサヨナラ勝ち。 一岡:カープに来てちかっぱよかったっちゃけど(カープに来てとてもよかった) 古巣相手にプロ3年目での初勝利を手にしました。 一岡:初勝利がジャイアンツで、1年前の自分ではまったく考えられなかった感じなんで、対ジャイアンツという、いい意味で恩返しができて「成長してるぞ」ということを見せられてよかったと思います。 開幕から安定した投球を見せていましたが、古巣・巨人に対してだけは結果を出そうという意識が強くなっていました。初勝利の2日前、その姿を見かねてマウンドに来た野村監督から転機となる一言がありました。 一岡:「打たれたら仕方ないという気持ちで。こちらも信頼して出しているから」と言われ、そこでぱっと(目が)覚めました。 一岡:自分と戦わずにバッターと戦えて、いい結果が出るようになりました。 珍しい経歴 一岡投手はプロ野球選手では珍しい、専門学校の出身です。エンジニアを目指していた時期は、プロは遠い存在だったといいます。 持ち味の速球とフォークボールに磨きをかけて、徐々に頭角を現しました。 一岡:高校でケガをして、野球をやめようかと思って、人との繋がりで専門学校で野球ができて成長できて、高校時代からしたら本当に考えられない今があります。 転機を意気込みに そして巨人での2年間を経て、FAを宣言した大竹投手の補償で突然のカープへの移籍。紆余曲折の野球人生を送ってきましたが、転機を強い意気込みに変える姿勢が今の好調にも繋がっています。 一岡:本当に絶対頑張るぞという気持ちで迎えた3年目で、新しい環境で1勝もできて、カープに来て今のところよかったのかなと自分でも思います。 独自の練習法 さらに好成績を支えているアイテムが。 バドミントンのラケットです。試合前には全体のメニューが終わると、このユニークな練習に1人黙々と取り組みます。一岡投手にこの練習のポイントと効果を解説してもらいました。 一岡:自分が思っている範囲のポイントは、横振りにならないように縦振りになることと、前の方で音が鳴ることですね。 速球とフォークボールを武器に腕を縦に振って打ち取る、一岡投手ならではの練習法です。 一岡:どうしても体が疲れてきたり、力んだりして(腕が)横振りになってしまうときに、縦振りの意識で振ったらよくなるという感じがあるので。チェックとフォーム固めには自分の中では1番合っているなと思います。 ── (ラケットを)買いに行った?どこに? 一岡:休みの日に広島電鉄に乗って、横川駅まで買いに行きました。 次の目標が次に登板すること 移籍した新たな決意と、独自の練習法でチームの大きな力となっている一岡投手。これからも赤いユニフォームで、一つ一つ実績を積み重ねていこうという意識にかわりはありません。 一岡:登板が終わったら、次の目標が次に登板することなので、そこでゼロに抑えることが大事だと思っています。数字とか見て「活躍したな」と言われるぐらいの、「人的(補償)で獲ってよかった」と思ってもらえるぐらいの活躍ができるのが目標です。 ── NHK総合・広島「お好みワイドひろしま」(15日放送)より |
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