見る者全てを惹きつけるアーチ。ここまで4本のホームランを放ち、カープの快進撃を支えるプリンス・堂林翔太。 なぜ彼がここまで進化を遂げる事が出来たのか。そのきっかけは…。
堂林:マシソンから打ったホームランが手応えありました。 4月8日の巨人戦。1点リードで迎えた9回。 堂林:2ストライクに追い込まれてからだったので、あの球を逆らわずにホームランにできた事に手応えがありましたね。 堂林:(今までは)引っ張りだったのが、センターに向かって振れているのが、良い方向に出ているかもしれないです。
センター方向へ打ち返す意識。それが打撃向上に繋がったという堂林。しかし、もう一つ大きく変えた部分があるという。 堂林:今は前の方で振るようにしています。(後ろに重心を)残しすぎずに。 Q.その意図は? 堂林:4スタンス理論があるじゃないですか。あれ僕は前で泳げるタイプなんですよ。
堂林の言う4スタンス理論とは、人間が生まれつき持つ体の特性を、前重心と後重心、内側重心と外側重心の4つに分類する理論。 前の外側重心なら王貞治タイプ。後ろの外側重心なら松井秀喜タイプといった4タイプに分けられ、この考え方の中で堂林は、前の内側重心のイチロー型に属するというのだ。 堂林:新井コーチに(重心を)後ろに残しすぎというアドバイスを何度かいただいて、極端に前に持って行ったら自然と真ん中で振れている感覚が出てきて、前に突っ込んでもいいぐらいのバッターなので、そういう意識をしてやっています。 堂林:今までなら三振しているボールをファールにできたり、そういうのがちょっとずつ違うのかなと思います。
打つポイントを前にして、センター方向に打ち返す、一見シンプルだが、これが今の堂林がたどり着いた新たな打撃理論。 しかし、その一方で絶対に変わらないものもある。それは一番バッターとして出場が続く今でも決してブレないこだわり。
堂林:打点と得点圏打率。そこへのこだわりは変わらないですね。ずっとこのスタイルでやってきているので、変える必要はないと思ってますし。 堂林:1番バッターのタイプでもないし、初球からガンガンいって、結果的に四球やヒットが出ればいい。先頭だから出ないといけないとか、そういう事はあまり考えないようにしてます。 堂林:今はもう田中さんがいて、小窪さんがいて、木村さんもいて、そういった中で、気を抜いていたらポジションを取られてしまう立場なので、試合に出られる喜びを今、すごく感じることができていますし、それをずっと同じ気持ちで1年間、試合に出場し続けられるように、今はそれだけです。 ── 広島ホームテレビ「勝ちグセ。サンデー『恋すぽ』」(27日放送)より |
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