一岡竜司 カープで輝くために |
一岡:充実感は毎日あります。カープに来て、こんなに競った場面で投げさせてもらって、緊張感もあるんですけど、本当に毎日楽しめています。 昨日まで13試合で9勝4敗。開幕ダッシュに成功した野村カープ。中でもリーグトップの防御率を誇る投手陣において、なくてはならない男・一岡竜司。 山内コーチ:緊迫した場面で出てもらっているので、非常によくやってくれてると思います。新しい風を投手陣全体に吹き込んでくれた。 和田一浩選手(中日):今まで(カープに)いないタイプの投手なので、ちょっと難しくなると感じています。 一岡投手の主戦場はセットアッパー。ゲーム終盤に緊迫した場面でマウンドに上がり勝利への道筋を立てる。そんな重責を担い、ここまで7試合に登板し、防御率は0.00。その躍進を支えているものとは。 一岡:巨人時代に投げていなかったボールをずっと投げてて…「速いフォーク」なんですけど。 左がこれまで投げていた遅いフォーク。ボールを深く握りこんでいる。一方、右が新たに取り入れた速いフォーク。握りは浅く、カウントや打者によっては縫い目にかけることもあるという。 二つの異なるフォーク 一岡:巨人時代はフォークが緩くて、チェンジアップ気味になり簡単に見逃されて打者が振ってくれなかったんですけど、速いフォークだとスイングしてくれるので、打者からしたら嫌なのかなと。嫌になってくれたらいいなと。 4月8日の東京ドーム。去年まで在籍していた巨人との初対戦。 ── マウンドに上がる際は、巨人ファンからも大きな声援が飛んでましたけれども。 一岡:自分が声援どころじゃない気持ちだったので、キャッチャーミットしか見てなかったです。 緊張していたと言いながらも、坂本を見逃し三振に切って取ると、続く同級生の橋本には新たな武器「高速フォーク」。 一岡:カープの選手として必死に投げた普通の19球だったんですけど、どうしても力んでしまった19球でした。あの試合はどうしてもヒット1本も打たれたくなかったんで…。 古巣相手に見せた成長の証。今まさに花開こうとする23歳は、ある言葉を胸にマウンドに上がっている。 「恥をかけっ!!」 一岡:「恥をかけっ!!」。CHEMISTRYの堂珍さんが書いてくれました。 一岡:堂珍さんが始球式をされる試合で、自分が堂珍さんの大ファンだったので、何かひと言書いてくださいとお願いしたら「恥をかけ」という言葉を書いてもらいました。 アーティストの堂珍嘉邦さんが、ソロ活動を始める際に贈られたという言葉。それは新天地での飛躍を誓う一岡投手の心にも強く通じるものだった。 一岡:必死に投げて打たれた時は仕方ないではないですけど、そういう時は「恥をかけ」という気持ちで毎試合全力で1球1球投げられたらいいなと思います。 一岡:シーズン通して1軍で活躍できたら帽子の文字も消えていると思うので、また来年も新しい帽子に新しい言葉を書いてもらえたらいいと思って。 ── 広島ホームテレビ「勝ちグセ。サンデー『恋すぽ』」(13日放送)より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳 |
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