| がんから一軍目指す赤松 元日トレで語った決意 |
プロ15年目となる2019年の元日。赤松選手は母校の立命館大学の練習場に姿を見せました。  年末からここでトレーニングを続けており、大晦日も汗を流しました。今の彼に正月休みをのんびり過ごす余裕はありません。  赤松：1軍を目指しているのは僕だけではないですし、すごく熾烈な戦いがありますから。  守備と走塁のスペシャリストも、けして平坦ではない復活への道のり。 胃がんの手術をしたのは2年前の1月5日でした。その後、リンパ節への転移が見つかり、抗がん剤治療にも苦しみました。  昨シーズンは、家族やチームメイトの支えもあり、ついにファームで実戦復帰を果たします。  5試合に出場し、打率2割3分7厘・1本塁打・5盗塁という成績。周りはここまでの回復を喜んでくれましたが、本人の心は晴れやかだったわけではありません。  赤松：まずは2軍で結果を出さないと、1軍には上がれないので。  チームが3連覇を果たした日。歓喜の輪の中に入ることは出来ませんでした。   そして迎えたシーズンオフ。プロとしての意地で選んだ現役続行の道。そこには覚悟も有りました。 赤松：37歳と22～23歳、どちらを1軍に行かせるかとなったら22～23歳を優先させるのがチーム事情だと思うんですね。 赤松：1年1年が勝負だと思っています。特に僕の場合は年齢が年齢ですし、結果も出さないといけないので。 赤松：「今年ダメだったらダメだろうな」というのはありますね。  練習場に入って2時間近く。大学時代の同級生や後輩達が付き合ってくれるトレーニングは次第に熱を帯びます。  この時期の練習を母校で十数年続ける中、恒例となっているのは最後の坂道ダッシュ。200メートルあまりの急こう配を駆け上がります。  赤松：ストレッチみたいなもんです。余裕余裕。 「ベストコンディションの半分程度まで戻って来た」と語る赤松選手。  プロの体を取り戻しつつある中で、意識が向かうのは若手に交じってので競争で勝ち残ることです。 赤松：4連覇に貢献できるように、そして日本一になれるように、まずは2軍でしっかり結果を出して1軍に上がれるように。  赤松：僕だけ特別に1軍に上がるということはないですから、しっかりと結果を出して1軍に上がることが目標です。  ── RCCテレビ「RCCニュース6」（4日放送）より「安芸の者がゆく」が文字起こし及び意訳 |
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