大学生活の集大成として望んだ明治神宮野球大会。初戦で見せた投球はまさに圧巻。変化球中心の組み立てながらも、立ち上がりから5者連続三振を含む、7回まで毎回の12奪三振。その裏には九里が大学4年間で追い求めたものがあったのです。 -制球力 いくら150キロを投げても、負けると意味がない。大学生に150キロを投げても打つので。コントロールが大切だなと思います。 勝負の鍵を握るコントロールを極める為に、九里が最も重視したのはブルペンでの投げ込み。その徹底ぶりは入学以来、書き続けている練習記録に残されており、多い日には1日400球を超えることも。 そして、もう一つ。これだけは譲れないと語る二つ目の武器とは。 -最大の武器は「打者に向かっていく気持ち」 相手の打者は9人いるけど、自分は1人しかいない。9人対1人でケンカしていても、負けないくらいの気持ち。 その言葉通りのピッチングが見られたのが、日本一がかかった明治神宮野球大会の決勝戦。0-0で迎えた4回、1アウト2塁3塁。対するは日本ハムのドラフト3位・明治大学の岡大海。この場面、迷うことなく直球勝負。ここ一番で今大会あまり見せることのなかった内角速球勝負を挑み、見事にピンチをしのいだ。 気持ちでは絶対に負けたくなかったので、(キャッチャーの)嶺井もそれを察して、ストレートのサインを出してくれたと思うので、強気で投げていきました。 誰にも負けない負けん気を胸に秘めて、プロの世界に挑む九里亜蓮。その向かうところ敵無しの男にもどうしてもかなわないものが。 -九里亜蓮の実は… トマトが苦手です。切った時の緑と赤の変な感じとか。本当に気持ち悪くなるんです。トマトは大瀬良にあげます。大瀬良の嫌いなもの食べます。 北別府学氏のコメント 言葉を聞いてもね。彼はすごいなと思うんですね。やはり変化球で抑えるところは抑える、自分がここだってところではインサイドへガンガン来ますから。ちょっと吠えすぎですけど。 9人のバッターとケンカするという発言がありましたけれども、まさしくその通りなんです。私もそういうつもりでやってましたから。 -プロになったらどういうところを期待しますか? たぶん、本人がプロに入ってきて(実際に)対戦してみて、自分がこれが足りないなとか、色々考えるところはあると思いますからね。やはり対応できる選手だと思いますね。かなり今年のドラフトは3人とも見て素晴らしいと思います。 (広島ホームテレビ「勝ちグセ。サンデー 恋すぽ」:11月24日放送) |
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